Netflix独占配信「デッドリー・ハンティング」は、一方的に狙われ逃げ回る、まったく戦わないサバイバルスリラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想
どうも、ぱにっく堂です。
今回はNetflix独占配信「デッドリー・ハンティング」のご紹介。
予告編はコチラ↓
◆作品概要◆
〜あらすじ〜
美しい大自然の中で、散策を楽しんでいた5人の友人たち。だが、どこからともなく飛んでくる銃弾が、穏やかなハイキングを生き残りをかけた戦いへと変えていく
〜Netflixより引用〜
〜感想〜
ハズレではないけど、コレで無くても良いかなという感じが否めませんね。
犯人の正体にも、動機にも、ストーリーに筋の通らない部分は無いし納得がいける。
緊張感もあるし、スリラー映画としては十分に恐怖も体感することができる。
しかしながら、全く爽快感が無くスッキリしない。
私がそう感じた理由を書いていこうと思います。
まず1つ目の理由として、ただ男5人が逃げ惑うだけの映画であるという事。
そして2つ目の理由が、逃げ惑う男たちはストーリーの進行に合わせてギスギスしていくばかりで、全く協力しようとはしない事。
そして3つ目は、犯人の射撃能力が高すぎる事。
もう少し詳しく説明しましょう。
この手の作品だと、観ている側は男たちがどのように襲われて、それをどのように掻い潜り犯人に受けた恐怖を倍返しするか。を期待しているワケですが、本作は延々と逃げ惑うだけ。
犯人と戦おうという気が無いんですよね。
それどころか、逃げ惑う最中は延々と仲間割れ。
口論ばかりで解決策を見出そうとはしない。
そりゃあ殺られても仕方ないかなと思います。
しかも、何故そんなに仲間割れするかは回収されずに終わってしまう始末。
ココを糸口にドラマチックにする展開も望めた気がするだけに勿体無い。
更に犯人は凄腕のスナイパー。
「ドクターX」の大門未知子並に失敗しません。
コレが良くない。1番良くないポイント。
何でじゃ?と思われる方もいるかも知れませんが、ホラー映画の恐怖演出で大事なのは、登場人物の苦痛に歪む表情ではなく、恐怖に凍りつく表情です。
苦痛に歪む表情は、描写の凄惨さを助長するために用いられるモノであり、痛そうな顔を見ると観ている側は「どんな目に遭ったんだ?」と、敵に攻撃された箇所を見たくなる。
弾が外れて登場人物の顔の横を掠めていけば、その凍りついた表情から、この後に待ち受ける更に恐ろしい事態を想像し緊張感と恐怖心が増幅される。
クレー射撃の世界チャンピオンであっても、視界の悪い山の中で動き回る人間を確実に狙撃するのは至難の業でしょう。
※シモ・ヘイヘだって百発百中ではなかったんです。
なので弾はあえて数発外すべきであり、そこに生まれるリアリティと表情の合わせ技で、更に緊張感を高めるべきだったかな?と思うワケです。
〜まとめ〜
ただ、アチラは砂漠の荒野、コチラは絶景の山岳地帯なので、目に優しいのは本作ですね。笑
こういう作品は、いっそのこと犯人は特定できずに狩られまくるだけのグログロ映画の方が観てて面白いんじゃないかと思いました。
間に入るサスペンス要素で中弛みしますし、コッチが観たいのはソレじゃない感がしてくる。
まぁ、これは全て私の個人的な感想ですから、ご自身の目で確認したほうが間違いないです。
しっかり緊張感はありますし、大きなハズレを引いた気分にはならないと思いますので。
ではでは、今回はここまで。