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怪奇映画屋ぱにっく堂

Netflix、アマプラのホラー映画・SF映画のあらすじ、感想をネタバレ無しで全力執筆中!

「クロール〜凶暴領域〜」は、安心安全のアジャブランドが贈る、スリル満点の密閉型パニック映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中のパニック映画「クロール〜凶暴領域〜」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2019年公開アメリカ)
上映時間:87分
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:カヤ・スコデラリオ
   バリー・ペッパー
   モーフィド・クラーク
〜あらすじ〜
アメリカ南西部に巨大なハリケーンが襲来。
大学の競泳選手であるヘイリーは、直撃を受けたフロリダで一人暮らしをしている父デイブと連絡が取れなくなり、急ぎ実家へと向かう。
 
地下室で重傷を負っていたデイブをようやく発見するも、巨大なワニに背後から襲われ、右足を負傷してしまう。
洪水による氾濫により、家の中には周囲に生息していたワニが大量に侵入!
 
浸水により水没する地下室、その中を縦横無尽に行動するワニの群れ…この絶体絶命の状況から、父と娘に生還する道はあるのか⁉︎
 
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〜感想〜
「ハイテンション」でデビューすると、「ヒルズ・ハブ・アイズ」や「ピラニア3D」等、ヒット作を連発し、世界にその名を轟かせるホラー職人アレクサンドル・アジャ
そんな彼が作るワニワニパニック
しかも製作には「死霊のはらわた」でお馴染みのサム・ライミの名前まで…ホラー好きなら期待が膨らむ以外のナニモノでもない!
 
という感じで鑑賞を始めてみたんですが、数あるワニ映画で最も面白いかも知れん!←当社比
なんというか、バランスが素晴らしいんですよ。
目を離す隙を与えてくれないというか、終始コチラの関心を引き続ける映画なんです。
 
大きな恐怖と小さな安堵の繰り返しで、まさにハラハラドキドキという言葉を忠実に映像にするとコレ!って感じ。
 
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襲い来るワニが他とは違うのは本作最大の良さで、大きさは一般的な大きさでモンスターに分類されるようなモノではない。そして、姿を隠さない。
 
普通のパニック映画なら襲ってくる瞬間まで姿が見えないようにする所を、狭い地下室を這い回る姿や、水中を泳ぐ姿、それらがアリアリと映し出されている。
しかしそうする事で、ワニが感情ではなく、本能で獲物を襲う殺戮マシーンなのだと分からせる。
このあたりはアジャ監督ならではだと思う。
 
登場人物も少ないながらキャラが立っていて、頑固な父と少し感情が不安定なアスリートの娘、それと感情の読めない犬という設定が良い。
登場人物(+ワン)がどう動くか、心の機微が読みづらいので次に何が起こるか予測不能
変わった設定ではないのですが、感情の動かし方が上手いので、観ている側の緊張を煽るのに一役買っていますね。
 
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〜まとめ〜
兎にも角にもバランスが良い。全ての要素が高い次元でまとまっている超一線級のパニック映画です!
コレを観ずしてワニ映画は語れない!と言っても過言ではないくらい面白い!
 
大型のハリケーンで無数のワニが…なんて一歩間違えば「シャークネード」よろしく、コメディ要素満載のパニックホラーになる所を、87分という観やすい時間で、これだけスリリングで目の離せない作品にするなんて、アレクサンドル・アジャ恐るべしですね。
 
巨大なワニがあんまり人を襲わない。なんて、ちょいと視点を変えなければ楽しむ事が困難なワニ映画も嫌いではないですが、こういう直球勝負で唸れる作品というのは、やっぱり観ていて気持ちが良い。
まだ未見の方。雨続きで気の滅入る夜に、極上のパニックを体験してみては?
 
ではでは、今回はここまで。
 
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「トップガン マーヴェリック」は、36年という歳月に、何も足さない何も引かないからこそ生まれた、史上最高の続編映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

腰の重い私が約7年ぶりに映画館に足を運んで観た映画トップガン マーヴェリック」
ホラーマニアが語るとどうなるか、乞うご期待。

 

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2022年公開アメリカ)
上映時間:131分
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ
   マイルズ・テラー
   グレン・パウエル
   ジェニファー・コネリー
   ヴァル・キルマー
〜あらすじ〜
アメリカ海軍のエリート飛行士訓練校トップガンに、かつて天才パイロットと呼ばれたピート・“マーベリック”・ミッチェルが教官として帰ってくる!
 
傲慢だが腕は立つハングマン
勝ち気な女性パイロットのフェニックス
ひとクセもふたクセもある生徒の中には、彼がかつてタッグを組み、訓練中に命を落とした親友でありパイロット仲間グースの息子ルースターの姿も…。
父の背中を追いかけてきた彼は、志願書を破棄し入隊を遅らせたマーヴェリックに対し恨みを抱いていた。
 
生徒たちが挑むのは、犠牲者無しには成し得ない危険なミッション
マーヴェリックは生徒たちをまとめ上げ、無事ミッション成功へと導くことが出来るのか?
そして自身のパイロット人生は…。
 
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〜感想〜
のっけから「あれ?これトップガン…」
 
そしてアノ名曲が流れると、目から塩っぺえ水が溢れる溢れる…長年のドライアイが秒で解消。
それから先はトム・クルーズの一挙手一投足にボロボロボロボロ…嬉し泣き、悲し泣き、泣きに泣き濡れた2時間ちょい。
こんなに映画で泣いたのは、私の映画人生において初めての体験かも知れない。
 
鑑賞を終えて、自分が何故そんなに泣いたのかを考えてみても一向に答えが出ない…まるで「無」
実は空っぽの映画だったのか…?
これだけ感動して、そんなはずはねぇのに…。
 
しばらく経って答えは急に降りて来た。
 
この作品のスケールは自分が知るエンターテイメントという箱の大きさを遥かに超えていて、自分が箱の中にいる事すら気づかせてくれなかったのだと。
 
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前作から36年、トム・クルーズが納得のいくストーリーが完成するまで、またそれを映像化できる技術の発展まで決して製作しなかった本作。
 
空中戦に代表される映像の美しさはCG技術の発展により前作の比ではないし、ドローン撮影を用いた空撮のブレの無さと動きの滑らかさは現代らしい心地良さ、キャストが実際に戦闘機に乗り込み強烈な※Gに耐える顔を撮影するなど狂気の沙汰だと思う。
※G…発射時のロケットなどに加わる大きい加速度を表す慣用単位
 
そんなモノ撮れるはずない。
が映像化されていて、映画の技術に詳しくない人であっても「何か凄いことが起こっている」と肌で感じる事が出来るはずである。
 
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しかし、本作の最も素晴らしい点はそこではない。
 
この映画の持つ最大の魅力は「変わっていないこと」だと私は思う。
1986年の公開から現在まで根強い人気を誇り、語り継がれる不朽の名作トップガン
そのファン達の求める続編とはどんなモノだろう。
 
それは自分の愛するトップガンに何も足さない何も引かないトップガンでは無いだろうか?
 
本作はまさにソレを体現している映画。
オープニングからエンディングまで徹頭徹尾トップガンだからこそ、鑑賞する側に36年の歳月がドッと流れ込み涙が溢れる。
これは誰よりトップガンを愛するトム・クルーズだからこそ起こし得た必然的な奇跡だ。
 
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いつだったか何の番組だったか忘れたが、一般の中学生がレッドカーペットを歩くトム・クルーズに英語で質問をするという企画があった。
 
ガチガチに緊張しながら原稿を読もうとする中学生の原稿を取り上げ「君の質問は何だ?君自身が僕に聞きたい事だよ」と、時間を大幅に超過してもスタッフに移動を促されても、たった1人の男の子の質問を真っ直ぐな瞳で待ち続けたトム・クルーズの姿に感動した記憶がある。
 
映画への愛情とファンへの感謝をひと時も忘れない彼だからこそ、トップガンの続編とはどうあるべきか?の問いに正確に答える事ができたのだろうなと思う。
 
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〜まとめ〜
いつもの私なら、凄く話題にはなってるが、レンタルも配信もあるし別に良いかなぁと劇場に足を運ぶことなど無いのだが…
 
「10年に1本あるか無いかの劇場で観るべき映画!」
「後悔する前に観て!」
ある方に激推しされて、柄にもなく考えずに動いてしまった。
…が、ソレはどうやら大正解だったらしい。
作品、キャスト、スタッフに流れる悠久の刻を感じ、これだけ素晴らしい体験ができたのだから。
 
いつか本作を超えるような圧倒的な映像技術を用いたアクション映画が生まれるかも知れない。
トップガンなど過去のモノ。と言われる日が来るかも知れない。
しかし、それは今日ではない。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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Netflixオリジナル映画「ザ・トリップ」は、意外な展開で楽しませてくれる、グロと笑いの共存するホラーコメディ映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflixオリジナル映画「ザ・トリップ」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2021年公開ノルウェー
上映時間:113分
監督:トミー・ウィルコラ
出演:ノオミ・ラパス
   アクセル・ヘニー
   アトレ・アントンセン

〜あらすじ〜

結婚生活に嫌気がさした夫のラーシュと妻のリサ
お互いに相手を殺して、この結婚生活終止符を打とうと画策

思惑を隠したまま、2人は計画実行の舞台となるラーシュの父が持つ山小屋へと出掛けるが、そこには想定外の脅威が待ち受けていた。

果たして勝つのはのどちらなのか、それとも別の誰かなのか…?

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〜感想〜
何の情報も入れず全く期待してなかったからか、メチャクチャ楽しめました!笑

俺の思うホラーってコレなんだよッ!って感じ。
恐怖笑いが入り混じって、観終わった後に何だか幸せな気持ちになるっていうコレ

まずキャスティング良い感じですね。
「ミレニアム〜ドラゴン・タトゥーの女〜」等、アクション映画への出演が多いノオミ・ラパスは、いつもと変わらぬ強い女安心感がありますが、同じく「ドアマン」「ヘッドハンター」といったアクション映画の出演が多いはずのアクセル・ヘニーが、本作では生肉すら触れない少々気弱な夫役というのが面白い。

その他の配役も、ちゃんとキャラクターが表情に現れている人が多いので違和感が無い。
コメディアンで俳優のアトレ・アントンセン演じる敵?のボスも個人的には良かったです。
タフ執念深く、けれども少し頭の回転が悪い感じが本作をシリアスにさせない要因になっているというか、ホーム・アローンのような気楽に観れる印象を本作に与えている気がします。

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そして、ホラー好きを満足させ得るグロ描写
コレもまたホラー映画では非常に大切な要素
コメディタッチな作風の中で、ピリッキレのある描写が少し含まれるだけで、作品全体に締まりが出てきますからね。

見せるタイミングも絶妙で、鑑賞している側が退屈し始める頃に小出しにして、ラストに向けてドンドンと加速していく感じが凄く心地良い
無理に観客を惹きつけようと、序盤に飛ばしすぎて尻すぼみな作品は星の数ですが、本作の後半30分テンションの高さはコメディではなく、しっかりとスリラーサスペンスを知っている人間の仕業だなと感じます。

リアリティがあるからこそ生まれる笑いコメディタッチだからこそ引き立つ緊張感みたいなモノを、計算の上でやっているのは凄い。

この辺りは流石に「処刑山」シリーズで笑い恐怖を、そしてセブン・シスターズではシリアス緊張感溢れるドラマを描いたトミー・ウィルコラ監督だなぁと感心してしまいましたね。

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〜まとめ〜

今回は中身にはほとんど触れず、キャストの良さと演出バランスの良さだけをお伝えしましたが、それだけストーリーは情報無しに観た方が楽しい
強いて言うなら「タッカーとデイル〜史上最悪にツイてないヤツら〜」好きな方なら、好きになれる作品だと思います。

家族で楽しめるコメディ映画と呼ぶには少々描写過激ですが、映画好きの友人と集まって観るには良い作品だと思いますし、ラストの賛否について語り合うなんて楽しさもありそうですしね。


「処刑山」
シリーズの監督が贈る、笑いグロさの共存するコメディホラー

雨の休日退屈な夜オトモにでも如何でしょうか?

ではでは、今回はここまで。

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オカルトホラーの名作「エクソシスト」を、リブート版3部作公開前に徹底解析したうえでガッチリ復習してやろうじゃないの!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回は2023年からリブート版3部作公開が始まるという事で、それに備えてエクソシストオリジナル版復習しましょう!って回です。

すでに観ているホラーマニアも、これから本作に触れようと思っている方も、どちらも最後までお付き合いくださいませ。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
〜あらすじ〜
女優クリスは映画の撮影の為、ワシントン近郊にを連れ家を借り滞在していた。
 
しかし、ある日クリスリーガン異変を示し始める。少女のモノとは思えぬ声色で卑猥な言動を発し、その表情も邪悪なモノへと変貌していく。
その言動は激しさを増していくが、検査では異常は見つからず医者に見放されてしまう。
 
その頃、クリスの出演する映画の監督バークが何者かに殺害されるという事件が発生。
現場はクリスの住む家の傍の階段
警察クリスを疑い捜査を始めるが、リーガンバークの声を使い警察クリス嘲笑う
 
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悪魔取り憑かれたと知ったクリスは、カラス神父救いを求めたが、カラス神父悪魔憑き否定的
 
しかし、調査を進めるうち悪魔少女取り憑いた事を確信し、リーガンの助けを求めるメッセージを発見したカラス神父は、教会に悪魔祓いを要請。
悪魔祓いの責任者には、過去に悪魔祓いの経験を持つベテランメリン神父が選ばれた。
 
カラス神父は自身の心に潜む闇に打ち勝つ事が出来るのか?
メリン神父過去の因縁を断ち切り、悪魔を退ける事が出来るのか?
クリスリーガンは無事に救われるのか?
 
今、人間たちと悪魔壮絶な戦いが幕を開ける…。
 
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〜感想〜
もう何度観たことやら。笑
122分という決して短くない時間を何度も本作に費やし、それでも観る度に発見があって、50年近く前の作品なのに全く古臭さも感じず、ホラーというよりも映画としてのクオリティ凄いなと思わされてしまう。
 
まず特筆すべきは特撮技術の高さ。
悪魔に取り憑かれ変貌していく少女特殊メイクは、手間暇を惜しむことなく何段階にも分かれて徐々に悪魔らしい顔つきに…。
広く深くなっていく顔の傷に反して邪悪さを増す笑顔は、痛い辛いという人間の本能拒絶恐怖を煽り立てる。
 
少女が吐き出す緑色の吐瀉物も、グリーンピース等を混ぜたモノだが、人の体から出るモノ=緑色というのが頭の中で繋がらず「あぁ、コレは人ではない何かなのだ…」観る側に悟らせる。
しかし、派手に飛び出すワケでもなくリアルフェイクの中間をいくような演出の為、作品がチープになる事を抑制していて、非常に高度バランスコントロールだなと感じる。
 
少女が宙に浮く演出や、首がグルリ180度反転する演出も、CGの時代ではないのでモチロンながらワイヤーで釣ったり、造り物の体から頭だけを出して振り向くという簡単なモノではあるが、速度や角度にはかなり配慮されていて、自然不自然さが見事に表現されている。
これはCGではなく実際に人が動いているからこそ表現可能であり、観る側が感じるリアルさではないだろうか。
 
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ただ、そういった特撮技術の高さだけを売りにした作品であるならば、本作の評価は今のように神格化され伝説となる事は無かったでしょう。
本作最大の魅力は登場人物の背骨の太さ
メインとなる登場人物4人のキャラクターの深さにこそある。と言いたい。
 
何としても女優として成功したい母親
親に構ってもらえず寂しさを抱える少女
親を孤独にさせ、後ろめたさを感じる若き神父
長年悪魔を研究し戦いを続けてきたが、年を重ね戦うだけの体力が無くなってきた老神父
それぞれが抱える悩みに付け込み、容赦なく精神に揺さ振りをかける悪魔
 
それぞれが葛藤し、自戒し、様々な感情が交錯しながら向かう先は何処なのか…。
この重厚なストーリー。群像劇としての完成度が高いからこそ、恐怖増幅され心に突き刺さる
リアリティある精神描写と、それらを真っ向から否定するかのような演出の数々。
その融合が本作の名作たる所以なのです。
 
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そんな素晴らしい作品のリブート版が3部作構成2023年より公開され始める。しかも、制作は近代ホラーヒットメーカーとして知名度の高いジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズ
 
そしてメガホンを取るのは、もともとヒューマンドラマ得意としながらも、2018年から公開された「ハロウィン」「ハロウィンKILLS」監督を務め、ホラー界鮮烈なデビューを飾ったデヴィッド・ゴードン・グリーンその人。
オリジナル版クリス役を務めたエレン・バースティンも同名役で出演するとのこと。
 
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公開されたジャケットは、色調ポージングオリジナル彷彿とさせるシックながらインパクあるモノになっていて良い出来ですね。
これだけでも、レンタルショップサブスクで見かけたら何となく選んでしまいそう。
 
しかし、やはり気になるのは内容ですよね?
リブート作品なのでリメイクと違い、新たに作り直したストーリーという事になるワケですし、それなりにリスクもあるでしょう…が、
ヒューマンドラマが得意な監督で、しかも傑作ホラー映画リブートにすでに成功している。
そんな人が小さくまとめず、ハナから3部作でじっくり撮ろうとしているんですから、最早ハズレの心配はないかな?なんて思っています。
※時代的に少女に卑猥な台詞とか、残酷な台詞を言わせられないからなぁ…そこはどうなるか
 
ヒットメーカー制作で監督は新進気鋭デヴィッド・ゴードン・グリーン
オリジナル版のキャストも迎え、50年の時を超えて名作「エクソシストの復活!
2023年ホラー映画界から目が離せませんね。
 
最後に出来たてホカホカ海外版予告編をお届け。
ではでは、今回はここまで。
 
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幻の映画「シェラ・デ・コブレの幽霊」は、秀逸なストーリーと斬新な映像技術で、今も尚輝きを放つ至高の心霊ホラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回は幻のホラー映画「シェラ・デ・コブレの幽霊」ノーカット版が、Amazon prime videoにて配信開始という世界中のホラー映画好きが歓喜する大ニュースが起きたので、それを記念して少し本作を語ってみようかなと思います。

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◆作品概要◆
1967年公開アメリカ)
上映時間:81分(54分版もあり)
監督:ジョセフ・ステファノ
出演:マーティン・ランドー
   ダイアン・ベイカ
   ジュディス・アンダーソン
〜あらすじ〜
著名な建築家のネルソンには、もう1つの顔がある。その顔とは各地で起こる心霊現象を調べる心霊調査員である。
 
そんな彼のもとに盲目の資産家ヘンリー・マンドールから「死んだ母親から毎晩電話があるので調査して欲しい」という依頼が入る。
調査の為、屋敷へ向かいヘンリーの妻ヴィヴィアと共に母親の眠る納骨堂へ行くと、棺桶は開き、その側には問題の黒電話が置かれていた。
 
調査を始めようとしたその時、恐ろしい悲鳴と共に女の幽霊が現れヴィヴィアは恐怖のあまり気絶。
電話の主は誰なのか、そしてあの女の幽霊は…。
調査を進める彼はこの家族にまつわる驚愕の事実を知る事となる。
 
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〜感想〜
いやはや、まさかこんな日が来るとは…というのが第一声目になってしまうのは、本作を知るホラー映画好きなら仕方ないとご理解頂けるのではないでしょうか。
 
日本では劇場公開されず、テレビ放送も全国放送は1967年日曜洋画劇場「怪奇映画集」として、「ミイラ男の呪い」と2本立てで放送された1度だけ。
世界に現存するフィルムは確認されているモノで2本しか無く、海外版でBlu-rayが発売されたが日本では発売されず、日本語吹替や日本語字幕は無し
 
それでも幻のホラー映画探偵ナイトスクープで取り上げられたり、一部マニアから「最恐ホラー」と語られ続け知名度だけは鰻登り。
観ることの出来ないホラー映画好きは、あまりの観たさに泣く泣く海外版のBlu-rayを購入したり、ただただ本作を観たいなという想いを募らせるしか無かった。
50年以上もの間である。
 
そんな本作がAmazon prime videoにてプライム対象で配信されたのだ。しかも、多くのシーンがカットされた54分版ではなく、ノーカットの81分版で。
これはもうある種の奇跡だと思う。
 
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しかしながら、どんなにレアな作品だろうと面白くなければホラー好きは納得しない。
幻の果実も中身が腐っていれば、容易く吐き捨てられてしまうだろう。では、本作は如何に…?
 
忖度せずに言うならば、近年の過激な描写がドンドン盛り込まれた作品に慣れた人にとっては刺激が弱い作品だと感じるかも。
だけど、映画というヤツは視覚的な刺激が強いか弱いかだけでは語れない。
 
本作の魅力は全体的なバランスの良さ。だと思う。
サスペンスオカルトの中間をいくような脚本の巧妙さはモチロンのこと、カメラワーク、照明、オーケストラのBGM、そしてキリッとした主人公に、美しいヒロイン…。
何やら不安定な立地の建造物も、※ソラリゼーション合成を活用した幽霊の造型も…全てが上手く融合して鑑賞する人の不安を煽る作りになっている。
※ソラリゼーション…露光過多にすることで白黒写真の白と黒が入れ替わる現象を利用した作品、または映像効果。
 
そのあたりは、本作の監督アルフレッド・ヒッチコック名作「サイコ」脚本を担当したジョセフ・ステファノ
さすがに映画を分かっていらっしゃるなと感心するばかりですね。
 
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〜まとめ〜
1960年代に製作された作品で予算も少なく、ロケーション映像効果に制約はあったにも関わらず、脚本の秀逸さと、イデア溢れる演出で、これほど映画は素晴らしいモノになるのか…と驚かされました。
 
昨今の映画に比べると派手さもなく、恐怖感もそこまででは無いかも知れない。
けれど、当時を満喫できる映像音楽美しさ
それだけでも本作を観る価値はあると思います。
 
50年以上の時を経て、遂に日本で鑑賞が可能になった幻のホラー映画「シェラ・デ・コブレの幽霊」
是非、鑑賞してその美しい世界観に浸ってみてください。
Jホラー名作「女優霊」「リング」にも影響を与えたとされる本作を観ることで、映画という文化素晴らしさがアナタの中で更に深まるかも知れません。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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Netflix独占配信「ブレスラウの凶禍」は、どこか懐かしさを感じる、ゴア描写満載のクライムスリラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信「ブレスラウの凶禍」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2018年公開ポーランド
上映時間:93分
監督:パトリック・ベガ
出演:マウゴジャータ・ゴズホフスカ
   ダリア・ビタフスカ
   カタジナ・ブヤキビッチ
〜あらすじ〜
縫い付けられた牛皮の中から発見された死体。そして、その体には「堕落者」焼き印が…。
その事件を皮切りに、罪名を体に焼き印された変死体が次々と発見される。
 
18世紀「疫病週間」に行われた処刑法になぞらえて殺害を繰り返す犯人の目的は何なのか?
ヴロツワフ(旧ブレスラウ)の警察たちは事件の真相に辿り着く事はできるのだろうか…?
 
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〜感想〜
残酷殺害現場の描写、二重三重に絡み合う
サスペンス映画の中でも羊たちの沈黙「セブン」が大好きな自分にとっては、隅から隅までたまらない作品でしたね。
 
本作で最も重要なのは警察犯人心理戦のはず。
ですが、視覚的な効果破壊力抜群で、コチラに展開を読ませるを与えてくれません。
真実への糸口を掴もうとした途端にフッと目の前から消え、少し先に立ってコチラを見て笑っている。そんな作品。
 
確かに上記に似たような作風名作が存在する為、二番煎じだと言われてしまうかも知れません。
しかし、二番煎じだろうが三番煎じだろうが、真似ただけでは面白くないのがサスペンス
 
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評価を得る為には観客へのサプライズが必要なんです。見飽きた演出脚本では満足してもらえない難しいジャンルなんですよね。
演出脚本か、どちらかだけでも良いので観客に驚きを与えないといけない。
そういう意味では本作はどちらも及第点だから素晴らしい。
 
特に18世紀の処刑法になぞらえた殺害シーンや、被害者の造形は目を見張るモノがあります。
人体破壊シーンはアップで一部を映すだけでなく、全体像を見せてくるので正直驚きでしたね。
アメリカ映画何するものぞ、我々はここまで見せて、ここまで作り込むぞ!といった気概さえ感じさせてくれます。
 
だからといって視覚的な効果に頼らず、脚本もしっかりと作り込まれているのには感心してしまう。
クライマックスと思いきや、そこから二段階くらい飛び跳ねてくるので油断できませんよ。笑
 
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〜まとめ〜
他の記事でも何度も言ってる気がしますが、最近のNetflixオリジナルって凄いですね。
ジャンルも問わず、面白い作品をバンバン世に送り出していってます。
 
ただ、そんな作品の中には明らかに売れ線を狙っているモノ多々あるのも確か。
こういうのが好きなんでしょ?コレやっとけば人気出るんでしょ?みたいな。
 
その中にあって往年サスペンススリラー映画を好む人間だけにピントを合わせ、描写脚本もどこまでも硬派容赦ない本作は私の中でとても好感が持てました。
観ていて心地良かったです。
 
難点があるとしたら…主人公の髪型奇抜すぎて、たまにストーリーが入ってこないって事くらいですかね…笑
 
ではでは、今回はここまで。
 
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謎映画「ゾンビのジョンおじさん」は、世に出てくるのが30年遅かった…時代の流れを感じるゾンビコメディ映画だった。あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中の謎映画「ゾンビのジョンおじさん」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2017年公開アメリカ)
上映時間:81分
監督:ジョン・A・ルッソ
   ロバート・ルーカス
出演:ジョン・A・ルッソ
   サラ・フレンチ
   デビー・ローション
〜あらすじ〜
未曾有のゾンビパニックから数年…家族に匿われている間に人格を取り戻し、人を喰らう欲求固執することなく会話生活を送ることが可能なゾンビが現れ始めた。
その中でも特に人間らしい行動を取ることの出来るジョンおじさんは一躍時の人に。
 
しかし、喜びは束の間…ゾンビ存在を認めない人間やハンターから命?を狙われるジョンおじさん
この危険な状況を生き?抜き、彼はゾンビ人権ならぬゾンビ権を奪取することは出来るのか⁉︎
 
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〜感想〜
コレは驚きの珍作でしたね。
B級を遥かに超えたZ級映画。しかも、ホラーに分類して良いのか悩むほどに恐怖感が無い。笑
ただ、ゾンビが出てきてお食事シーンが少〜しあるのでギリギリではありますが、ホラーに分類する事にしましょう。はい。
 
あらすじも一生懸命書いてはみましたが、本編観てコレを全て感じ取れる人間は稀有だと思います。
実際の所は本作が伝えたい所に包まれており、ただダラダラ古臭いジョーク演出を見せられるのみという、ある意味超上級者向けの映画。笑
 
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オープニングは一瞬「お!」と思わせてくれるんですけどねぇ…開始90秒くらいがピークでした。
 
そこからは怒涛古臭いジョークの乱れ打ち。
本人「コレはお客さん大爆笑でしょ!」と思っているかも知れないが、もう寒気がするほどに笑えない…そのサムい感じにはある種の恐怖すら感じ…は!もしや、そういう新しいホラーの形なのか⁉︎
 
と、そんなワケがあるはずもなく…笑
81分という映画としては短尺の部類に入るはずですが、1日中観ていたんじゃないかと思えるほど時間が長く感じられた作品だったなぁ。
 
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〜まとめ〜
しかしながら、この恐怖を感じるほど寒い作品監督主演が、あの名作「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド脚本有名ジョン・A・ルッソなのだから更に驚かされる。
 
才能錆びついてしまったのではなく、時代に取り残されたような感じがするんですよね。
軽いブラックジョーク下品な台詞回し
コレが30年前作品であれば、その当時のスタンダップコメディを観ている感覚で、それなりに笑いが取れたのかも知れないなと思います。
 
1日が70時間くらいあって時間を持て余している方にだけ鑑賞をオススメしたいZ級ホラー
でもこの作品、あまりの面白くなさ死霊の盆踊りプラン9・フロム・アウタースペース」のように、カルト的な人気を集めて名前を残すような気がしなくもなくて、誰も注目してない今のウチに記事残しとこ…なんて、気にもさせてくれので、もしかすると名作なのか…
いや、気のせい気のせい。笑
 
ではでは、今回はここまで。
 
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