Netflixオリジナル映画「クラシック・ホラー・ストーリー」は、新旧名作ホラーへのメタ要素満載な、クラシックを名乗るニューフォークな映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想
どうも、ぱにっく堂です。
今回はNetflixオリジナル映画「クラシック・ホラー・ストーリー」のご紹介。
ちなみに、ネタバレ無しでこの作品を語ることは非常に難しい内容になっておりますので、今回は元ネタについてと、映画のジャンルについての解説に近いモノになるかと思います。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。
予告編はコチラ↓
◆作品概要◆
〜あらすじ〜
イタリア南部を共に旅していた見ず知らずの男女が、迷い込んだ不気味な森で過酷なサバイバルを繰り広げる。身の毛もよだつサスペンスホラー。
〜Netflixより引用〜
〜感想〜
なんという興味を惹かないあらすじでしょう。笑
ホラー映画をあまり観ない方にとってはパンチが無く、ホラー好きの方から見たら「ありきたり過ぎて再生する気が引ける」そんな印象のあらすじ。
しかし、それが本作の狙いなんですよね。
どこかで観たような…その既視感こそが本作の大事な大事なキーワードになっております。
クラシック(古典)のタイトルに偽り無く、本作は過去の名作ホラーに対するオマージュやメタが大量に盛り込まれている映画です。
なので、大量のホラー映画を観てきた方ほど何の映画が元ネタかを探すのが楽しい作品になっており、ホラー映画の観てきた数が少ない方にとっては、至って普通の映画だな…という感想になりそうです。
本作を完全に解釈するには、最低でも「悪魔のいけにえ」「ミッドサマー」をベースに、「死霊のはらわた」「IT〜イット〜」を観て、サム・ライミ、トビー・フーパーの監督作品、スティーブン・キング原作の映像作品で有名なモノはひと通り観ておく必要があるなと思いました。
場面がそれっぽいだけなら良いのですが、セリフにも出てくるので、知らないと全くついていけない可能性がありますからね…。
そもそも、この作品はジャンル分けが非常に難しい作品なんですよね。とにかく様々なジャンルが混じり合っています。
登場人物が命を狙われるハラハラ映画「サスペンススリラー」が基本ですが、グロ描写のある切株映画こと「スプラッター」、悪人の集団が出てくる映画は「ショッカー」、そして特定の地域に伝わる伝統や儀式が怖い「フォーク」、それが「ミッドサマー」のように新たに生み出された伝統だと「ニューフォーク」なんて言うワケですが、本作の根底にあるのは「メタフィクション」略して「メタ」。
では、「メタフィクション」とは一体どういうモノなのか?を説明すると、フィクションをフィクションするという少し変わった表現になります。
どういう事かというと、映画の中で他の映画を語ったり、それを逆説として扱うという事です。
「バタリアン」の序盤なんて顕著で「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」は実話だと語り、真似してゾンビの頭を破壊するも失敗で「映画は嘘か⁉︎」と叫んでみたり。
それが「メタフィクション」というヤツです。
※「バタリアン」や「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」観てない方には分かりにくい説明でスミマセン…
本作はその要素が散りばめているだけでなく、その要素で構成されたヘンテコ映画なんですよ。笑
だから説明が難しいし、話せば全部ネタバレなんでもうやめとこ!笑
〜まとめ〜
こんな感じで「メタ映画」というヤツは(分かる人だけついてきて)感があり、観る人を選ぶ作品になってしまうんですよね。
しかし、描写の1つ1つは良く出来ているし、雰囲気だけでも楽しい映画で、最後の最後は強烈な現代社会への風刺も効いてたりなんかして、なかなか面白い作品だと思います。
ホラー映画の鑑賞数には自信がある!そんなアナタ…全て解るか挑戦されてみては?笑
ではでは、今回はここまで。
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