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怪奇映画屋ぱにっく堂

Netflix、アマプラのホラー映画・SF映画のあらすじ、感想をネタバレ無しで全力執筆中!

謎映画「祟り蛇ナーク」は、優しさ満点かつコメディ重視の、家族でも楽しめそうなタイ原産のホラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中の謎映画「祟り蛇ナーク」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2020年1月24日公開(タイ)
上映時間:106分
監督:ポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン
出演:ワチラウィット・パイサーングンウォン
        プーリパット・ウェーチャウォンサーデーチャーワット
        ウィッタワット・ラッタナブンバーラミー
 
〜あらすじ〜
ノーンファーストバルーン3人組は今年が※厄年となる25歳職は失うわ、友人は事故で亡くすわ全くもって良いことが無い。
※タイの厄年は男女同じで19歳、29歳、39歳、49歳の9の付く歳が厄年になるが、25歳はペンヂャペートという本厄に当たる歳
 
そこで出家して厄を祓おう寺院を訪れるが、そこにはになれず事故死した青年の悪霊ナークが棲んでいた。
3人組出家させまいと襲ってくるナークを退け、無事出家することはできるのか⁉︎
 
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〜感想〜
2019年タイNo.1ヒット記録したホラーコメディということで鑑賞しましたが、なんともファミリー向けな映画でした。
ホラーというよりグーニーズ「スパイ・キッズ」を観ているようで、主役3人25歳の設定なのに※ジュブナイル感がありましたね。
ジュブナイル…10代の若者を題材とした文学、または映像作品
 
ただ、さすがは仏教の国タイ
主役の3人悪霊も、みんな揃って出家したくて仕方がない僧侶になることへの執念が凄まじい!笑
そして、さすがニューハーフの国タイ
主役3人のうち2人オネェという尖りまくった設定。これには驚きましたが、いかにも現代っ子オシャレ男の子オネェを演じているのは、それだけでも騒がしくて楽しかったです。笑
 
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ホラー映画としては超ビギナー向けで、グロさエグさが全くない学校の怪談レベル。
悪霊のビジュアルも怖くはなく、主役の3人出家するのを邪魔してくるだけで非常に優しい
 
これは無駄な殺生は映画の中であっても控えたいというタイ文化なのか、監督のポンタリット・チョーティグリッサダーソーポン(一生覚えられる気がしない)が、意図的にファミリー向けの作品として製作したのかはですが、私はこういうタイプのワーキャー言ってるだけという映画が嫌いではないので、それなりに楽しめました。
 
ただ、ホラー映画グロくてナンボ、怖くないホラー映画なんてホラー映画じゃない(全くもってその通りではあるのですが…)という方には、なんともフラストレーションの溜まる作品かも知れません。
 
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〜まとめ〜
なんというか、こういう映画って他国の文化を知れて楽しいんですよね。
個人的には主人公友人にスゲー面白い表情女性(ジャケット左上)がいて、その人にギャーギャー騒いで欲しかったけども。笑
 
こんなに出家することに必死になる?とか、どんだけオネェ率高いんじゃ!とか。
向こうは面白いつもりでやってるメディチック描写が一切笑えなかったりとかね。笑
 
前途ある若者たちをホラー映画の世界に引きずり込むには、こういうライトホラー映画必須だと思っているので、私は今後もこういうホラー映画ガンガン観て子ども達に英才教育を施していこうと思います。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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Netflix独占配信「サイコキネシス〜念力〜」は、しがない中年男が、偶然手にした超能力でヒーローとなる韓国版「いぬやしき」的なSF映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信サイコキネシス〜念力〜」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2018年1月31日公開(韓国)
上映時間:101分
監督:ヨン・サンホ
出演:リュ・スンリョン
        シム・ウンギョン
        チョン・ユミ
 
〜あらすじ〜
バツイチ子持ちの冴えない中年男が、山に落ちた隕石から滲み出た「何か」を飲んでしまった事で超能力目醒める。その超能力サイコキネシス」触れずに物体を動かすチカラ
 
彼が超能力を手に入れた頃、別れた妻の2人が営む店は、開発の為に立ち退き要求され、建設会社から酷い仕打ちを受ける日々を送っていた。
その最中、建設会社への抗議中元妻事故死
らしく、父親らしくを放棄したが今立ちあがる。彼は手にしたチカラを使い、愛する娘元妻遺した店を守れるか⁉︎
 
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〜感想〜
楽しませて頂きました。
しがない男が突然得た超能力ヒーローとなり人を助ける。正に韓国いぬやしき的な作品ですが、あちらよりググッ登場人物内面を掘り下げている点が素晴らしいですね。
 
それもそのはず監督「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」有名ヨン・サンホゾンビ映画泣かせるという離れ業を成し遂げた名監督
 
スリリング演出泣かせるドラマ、そしてそれらの融合。現在世界的に見ても、トップレベの手腕を持った監督の1人ではないでしょうか?
 
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更にキャストは、主人公「7番房の奇跡」リュ・スンリョン。
役に「あやしい彼女」「少女は悪魔を待ちわびて」シム・ウンギョン
そして、敵対する建設会社社長役は、なんと「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」妊婦の女性を演じたチョン・ユミですからね。
ドラマ深くならないワケがないッ!
 
中でも優しい女性のイメージがあるチョン・ユミ怪演には注目です。まさかの悪役
あの穏やかな表情はそのままに、血も涙もないような言葉を吐き、目的を達成する為には手段を選ばぬ強欲社長を見事に演じています。
 
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主人公を演じるリュ・スンリョンが魅せる演技の緩急は素晴らしく、最初は本当にだらしないダメ男の見本のようなキャラクターですが、最終的には何か格好良いんじゃね?と思わせる。
しかし、それを超能力を使う時は基本変顔という尖った演技でストーリー重たくなり過ぎず、あくまで娯楽作品として観れるようにしている所も良い感じ。
 
役のシム・ウンギョン。この人は主演リュ・スンリョンとは対象的にドラマを重くし、観ている側を作品に没入させる事にひと役買っていますね。
表情でしっかり今がどういう状況なのかを分からせてくれるし、身振り手振りと声のトーンでの緊張感の作り方が巧い
 
監督の手腕とキャストの好演ピッタリ重なった映画というのは、観ていて気持ちの良いモノです。
 
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〜まとめ〜
感想がほとんどキャスト褒め殺しになってしまいましたね。笑
しかし、それくらい韓国映画ドラマというのは良い役者さんを起用するんですよ。外見演技の質も、そのキャラクターピタッと合う人をキャスティングしているので無理がない。
 
更に近年、※VFXではハリウッド負けず劣らず実力を付けているので、こういったSFアクションパニック映画韓国という国の作風にハマりますし、高いレベル映像が楽しめるのは映画好きとしては嬉しいところです。
VFX…ビジュアルエフェクツの略称。CGや合成による視覚効果
 
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ただ、それだけでは終わりません。
本作で起きる死亡事故実際に起きた事件ベースとなっています。
 
こんなヒーローがいれば悲しい事件は起きずに済んだだろうが、ヒーローの実在しない世界では人と人が手を取り合って共存しなければいけない。という監督メッセージも込められているんですね。
 
Netflixオリジナルで、しかも興味惹かない邦題のせいで埋もれているのが勿体無いほどの快作
お1人様でも、友だちとワイワイでも、家族団欒の場でも、どんなシチュエーションでも楽しめる作品だと思います。とにかく観て欲しい。
 
ではでは、今回はここまで。
 
この記事を読んでしまったアナタ…このホラー映画と書かれたバナーをポチッとしないと恐ろしい呪いが…⁉︎

Netflix独占配信「その住人たちは」は、リストラされた中年の情念が執念として再燃した結果、怨念へと変わるサスペンス映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信「その住人たちは」のご紹介

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2020年3月25日公開(スペイン)
上映時間:103分
監督:デヴィッド・パストール
        アレックス・パストール
出演:ハビエル・グティエレス
        マリオ・カサス
        ルス・ディアス
 
〜あらすじ〜
幸せな家庭をモチーフにCMを製作し、広告会社重役にまで登り詰めた中年の男ハビエル
しかしリストラに遭い、住んでいた高級マンションを出て、慎ましい生活をしながら就職活動を行うが時代の変化プライドの新たな道を閉ざす
 
そんな中、昔の不自由ない暮らしが忘れられないハビエルは、自身の車に落ちていた合鍵を使い、以前住んでいたマンション忍び込み、現在の住人の暮らし覗き見るようになる。
そして自身の幸せな家庭暗雲が立ち込めてきた事を悟ると、恐ろしい計画の実行を決意する。
 
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〜感想〜
静かな静かな作品です。
映画のジャンルとしては※クライムサスペンスに分類されそうですが、ストーリーの要所で悲鳴の上がるようなモノではなく、暗く淡々と進む展開に胸糞の悪さを加えたような明らかに観る人を選ぶ映画。
※クライム…犯罪のこと。
※サスペンス…作中の演出が読者や観客をハラハラさせるもの、またその感情
 
真綿で首を絞められるような重たい空気に、キャラクターも含めた画面上の演出の地味さ。
ゴア描写満載のスプラッターや、ドカンお化け屋敷のようにモンスター幽霊が出てくる作品じゃなきゃホラー映画と認めない!みたいな方だと、開始15分で長めのまばたきしてしまうこと間違い無し。
※ゴア…流血、暴力、殺人を意味する言葉で、そのような演出をゴア描写と呼ぶ。
 
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監督を務めるパストール兄弟「フェーズ6」「ラスト・デイズ」といった作品でも、起伏の無い展開でジワジワ攻めてくる感じでしたし、静かな※アポカリプスを描くのが得意なようです。
私はこのパストール兄弟の描く世界観大好きで、ほとんどの作品を追っ掛けて観ています。
※アポカリプス…新約聖書ヨハネ黙示録。「世界の終末」や「大災害」も意味する。
 
本作のストーリー主軸2つの家族崩壊ですが、家族にとって家庭は紛れもない世界であり、その崩壊アポカリプスと呼ぶに相応しいでしょう。
そういう意味ではパストール兄弟の得意とする世界観なので、画面の色彩音楽、それらから発せられる空気の総てが私の大好物でしたね。笑
 
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〜まとめ〜
あまり書くとネタバレになってしまうので、こういう作品の紹介はとっとと切り上げるのがです。笑
 
観る人を選ぶ映画ではありますが、スペイン映画らしい心理描写緊張感と、パストール兄弟の描く静寂の崩壊がハマる人にはガツンハマるのではないかと思います。
 
ただ、個人的にはパストール兄弟の作品では「ラスト・デイズ」ベストで、本作はソレ超えきれなかったなって感じ。
それは恐らく、私が人怖系の作品よりSFを好むからであって、好みによっては本作の方が好きという方も多々いらっしゃるでしょうね。
 
元エリートが、その知力冷静さで1つの家庭壊していく様はシンプルに怖いですし、そのエリートに染まりニヤリと笑う様は派手ホラー映画では感じることの出来ない嫌悪感アナタプレゼントしてくれますよ。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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謎映画「カフカ〜変身〜」は、原作のストーリーを忠実に再現した、世にも奇妙な不条理映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中の謎映画の中でも異彩を放つカフカ〜変身〜」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2012年8月31日公開(カナダ)
上映時間:102分
監督・脚本:クリス・スワントン
出演:エイリーク・バー
        ロバート・ピュー
        モーリーン・リップマン
 
〜あらすじ〜
ある日、身体に異変を感じて目覚めた青年グレゴール。目の前に手足を伸ばすと、不気味のような蠢いていた。そう、それは自身巨大な虫になった姿だった。
 
その姿を見た悲鳴を上げ、母親失神
父親怒りとも恐怖とも取れぬ顔で震えていた。
 
家族を部屋に閉じ込めるも、再び人間の姿に戻る事を信じて、状況を受け入れ世話を始める。
しかし、原因不明との生活は想像を絶する苦痛家族に与えていく。
 
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〜感想〜
20世紀文学を代表する世界的作家フランツ・カフカ代表作である中編小説「変身」映画化した作品ですが、その内容はが付くほど原作忠実
 
1つ問題があるとすれば、カフカ本人は小説の中ではその姿がどのようなモノかは明確にしておらず、初版発行の際に表紙絵に描くグレゴールが変身するソレとして描くことを禁じていた。
しかし、映画内グレゴールは著者の意に反し巨大な虫として描かれている点でしょうか。
 
ただ、グレゴールの姿をとして描くことは本作が初めてではなく、作品が有名になるにつれ多くの人が嫌悪感を抱くの姿へとイメージ定着していったようですね。
 
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になった青年と暮らす家族
その部分だけ切り取ると、一見メディチックホラー映画なのか?とも思われそうですが、そうではないんです。
 
本作のテーマ「不条理」であり、疎外される側の感じる孤独と、疎外する側の冷酷さを描く、とても真面目哲学的文学作品が原作ですから、そのストーリー笑いの要素は一切ありません。
 
そしてその不条理さは、そんじょそこらの胸糞サスペンスでは足元にも及ばない、暗く重たい影を観ている側の落としていきます。
実際にも観ている途中で、鑑賞投げ出そうかなと思うほど心地の良いストーリーではなかったです。
 
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〜まとめ〜
実存主義の作品なので哲学的難解です。
しかし実存主義思想は、人間の感情はソレ本質より目の前の現実を捉えてしまうというモノ。
 
作中の現実ですが、本質虫になってしまった青年グレゴールという事を念頭に置き鑑賞するならば、フランツ・カフカの伝えようとした「世の不条理」が見えてくるのではないでしょうか?
 
本作をホラー映画ジャンル分けする事は恐らく間違いでしょう。
しかし当店は「怪奇映画屋」
こういった怪奇な出来事を描く作品も紹介して良いのではないかと今回は執筆に至りました。
すでに観られた方も、この記事を読んだ上でストーリーを思い返し、何か想うトコロがあれば幸いです。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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Netflix独占配信「デンジャラス・ライ」は、誰を信じて良いのか分からない、危険な嘘が織りなす正統派サスペンス映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信「デンジャラス・ライ」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2020年4月30日公開アメリカ)
上映時間:96分
監督:マイケル・スコット
出演:カミラ・メンデス
        キャム・ギガンデッド
        ジェシー・T・アッシャー
 
〜あらすじ〜
ウエイトレスとして働く主人公ケイティは、大学に通うアダム2人暮らし。ある夜、ケイティの働く店で起きた強盗事件をきっかけに、ケイティ店を辞めは大学を中退。お互い就職活動を始めケイティが就いた新しい仕事老人の介護
 
優しい老人心癒されるケイティだが生活は困窮。月々の支払いに頭を悩まされる日々の中、介護していた老人急死遺言書を見ると、遺産の相続先はなんとケイティだった。思い掛けず大金を手にした夫婦大喜びするが、その遺産老人の急死には恐ろしい陰謀が隠されていた。
 
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〜感想〜
惜しいの一言です。
真面目主人公大金目が眩み我を忘れる、そして莫大な遺産に群がる人々ストーリーの大筋も登場人物の設定も、正統派サスペンスそのもので非常に分かりやすい
 
ですが…あまりにもストレート過ぎて面白味欠けるというのが本作の弱点でしょうね。
数年置きに「シャッター・アイランド」「TENET〜テネット〜」のような難解映画ヒットし、鑑賞する側の目が肥えてしまった現代では、主演の夫婦が誰かもよく分からないストレート過ぎるサスペンスは、少々貧弱に感じてしまいます。
 
脇役オーシャンズシリーズやアメリカン・ヒストリー」で知られる名優エリオット・グールドや、ハリウッドドラゴンボール〜Evolution〜」チチ役ジェイミー・チャン出演していたりと、知らない顔だらけ…というワケでもないんですけども。
 
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しかし、そんな本作にもモチロン良い部分はあるワケで、無けりゃあ紹介なんてしないのです。
 
前述した「鑑賞する側の目が肥えている」というのは、あくまでサスペンス映画が好きで沢山観ている方の目が肥えているという話で、いつの時代にもどの分野にも初心者は存在するんですよね。
 
そんな方に1発目「シャッター・アイランド」を観せたら、よほど勘が鋭いか、生まれつき脚本家としての資質でも無い限り、その方はサスペンスというジャンル敷居の高いモノと感じるでしょう。
 
でも本作なら、サスペンス映画初心者が観ても分かりやすいですし、入り口としては丁度良い作品ではないかと思います。
 
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それならもっと名作あるでしょ?
なんて言葉はナンセンス
 
アナタの頭に浮かぶその作品アルフレッド・ヒッチコック等の描く往年の名作であれば、それらは配信サービスでは配信される事はで、更に映像が古いため映画初心者には入りづらい。
 
近年名作!と言っても、売れてる作品見放題になっている事って少ないじゃあないですか。
それに、そういう作品には有名な俳優が多数出演していたりして、映画初心者は俳優の顔を追い掛けるのに必死ストーリー没入しにくい。
 
なので、こういう当たり障りの無い、けれども真面目に作られた映画というのは、いつの時代にも、どんなジャンルにも必要ではないかと私は思うんですよね。
 
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〜まとめ〜
ストーリー捻りが無く、説明不足感は否めませんので、名作と呼ぶには程遠い作品。
 
しかし、96分というサスペンス映画では短めの尺に、登場人物同士の腹の探り合いや、策の読み合いもあったりして何気に楽しめました
 
主人公がどこまでも真面目表裏の無い人物だった事も、感情移入しやすく好印象でした。
最後まですんなり応援できましたからね。
こういうシンプルな映画も、疲れなくて良いなぁと思いました。
 
ではでは、今回はここまで。
 

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謎映画「生き人形マリア」は、そのあまりの生き人形感に度肝を抜かれる、フィリピン原産の殺戮ドールスプラッター映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中の、とんでも謎映画「生き人形マリア」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2019年7月27日公開(フィリピン)
上映時間:104分
監督:ウェン・V・デマラス
出演:イザ・カルザド
        ジョディ・サンタマリア
        サンジョー・マルー
 
〜あらすじ〜
送迎バスの事故により、愛娘を失った3つの家族。そこに精神科医を名乗るが現れ、悲しみを無くす為の治療研究していると語る。
 
はそれぞれの家族たちと同じ名前のついた等身大人形を取り出し、この人形と共に暮らす事で悲しみ消えると言うが、どのも自分たちを馬鹿にしている激昂。しかし、半ば強制的に置いていかれたその人形と過ごすうち、その人形面影を感じ愛情を抱くようになっていく。
 
その頃、身の回りでは知人たちの奇怪な死が相次ぐようになり…。
 
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〜感想〜
とんでもねぇ映画でした。笑
ストーリー至極真面目で、バス事故の起こるシリアスなシーンに始まり、悲しみに暮れるたちの姿までは、まるでヒューマンドラマを観ているかのようです。
 
しかし、生き人形が登場すると事態は一変
一気にコメディ感が加速してストーリーが一切入ってこなくなるという事件が勃発!笑
とにかく人形可愛くないんですよ…こんなんに愛着湧くはずないだろうってクオリティ
 
何といっても下まつ毛がね…気になってストーリーどころじゃないんですコッチは。何でこんなデザインにしたんやって考えてる間に何人か犠牲者出てましたからね。笑
 
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いや、もうデラックスの人やん…
 
フィリピンホラー映画は、妖怪地域の伝承題材にした作品が多い印象なので、本作のようにチャイルド・プレイ「パペット・マスター」のような、ドールホラー珍しいです。
 
そんな本作の監督ウェン・V・デマラスは、映画ドラマ問わず、取り扱うジャンルコメディからホラーまで幅広く、フィリピン最高のヒットメーカーだったが2016年49歳の若さで亡くなりました。
 
「生き人形マリア」日本公開2019年だったのでそう表記しましたが、実際には2014年製作された作品で、映画としては監督の遺作にあたる作品ではないかと思います。
 
その分、いらぬヒレが付き曰くつきの映画とも言われていますが…絶対関係ないだろ!こんなふざけた作品に呪いなんぞあるかッ!ってくらい、観れば分かるバカバカしさ。笑
 
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人形の顔がCGで動くシーンはまだ許せるんですが、人を襲う時の人形感の無さが凄まじい。
どう見てもヒト。いや、元気子役。笑
パタパタ走り回る姿に可愛さすら感じる。
 
でも、ダメですねー。
B級映画マニアの私には、こういう描写がむしろ美味しく思えてしまう。コレだよコレ!待ってました!って感じで楽しんじゃいました。笑
 
コメディ作品得意とする監督でしたから、狙ってやってる気もするんですが、私にはド真ん中すぎて笑いが止まりませんでしたからね。
まんまと釣られちゃった気がします。
いや〜、惜しい人を亡くしてしまった…。
 
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〜まとめ〜
フィリピン映画界最高ヒットメーカーが贈る、とんでも血みどろドールホラー
生き人形自体は活き子役ツッコミ所満載ですが、ストーリーはちゃんとしているし、グロ描写控えめでホラー苦手な方も楽しめそうな作品。
 
エンディングに少し工夫がなされてますので、エンドロールまでお見逃しなく
久々のプライム対象復活で、レンタルでは見つけにくい作品なので、この機会を逃して欲しくないと思い記事にしました。
Amazon prime videoに加入してるホラー好きの皆々様、是非ご覧になって苦情コメント待ってます。笑
 
ではでは、今回はここまで。
 
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Netflix独占配信「アフターマス〜余波〜」は、緩急はジャパニーズホラー的だが、ジェットコースター並の落差も併せ持つ不思議映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信アフターマス〜余波〜」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2021年8月4日公開アメリカ)
上映時間:114分
監督:ピーター・ウィンテル
出演:アシュリー・グリーン
        ショーン・アシュモア
        ブリット・バロン
 
〜あらすじ〜
特殊清掃員をしながら大学に通うファッションデザイナーとして成功したいすれ違いの暮らしが続く2人の関係には静かに溝が広がっていた。
 
そんな暮らしの中、浮気が発覚。夫婦としての関係は繋ぎ止めた2人だが、環境を変えるために住居を移すことを決意。
 
しかし、その家は清掃した事故物件不安を抱きながらも転居した夫婦であったが、その家には更なる深い闇が潜んでいた。
 
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〜感想〜
非常にJホラー的と言いますか、視覚聴覚より精神刺激を与えてくる恐怖演出の多い作品でした。
無人のはずの場所に向かって吠える、無くなったはずのモノが同じ場所に出てくる、就寝中に感じる住人以外の気配…。
 
ホラー映画定番中の定番とも言える描写の数々ですが、それってやっぱり怖いし、少しタイミング外されるだけでゾクッとするモノがあるので、慣れの問題ではなく本能的恐怖してるんだなと再認識
 
映画に限らず、読書オバケ屋敷恐怖体験をしたくなる「怖いモノ見たさ」衝動は、安全な世界に暮らすヒト危険察知能力危機管理能力を失わない為のモノだと言われていますが、そのヒト本能的に欲してる部分を巧く突いてきてる印象なんですよね。
 
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そんな直球勝負ホラー映画を彩るキャストが素晴らしいじゃあないですか。
 
「ゾンビガール」執拗に主人公に迫るゾンビガールを演じたアシュリー・グリーン。切長の目に大きな口、細い手足に不釣り合いなボディを持つ彼女の演技は、目線ひとつや口の端の動き、軽い動作でも緊張感恐怖感ビシッ演出してます。
 
そんな彼女のを演じるのは、絶対零度のシチュエーションスリラー「フローズン」で気の良い三枚目を演じたショーン・アシュモア男前ですが、どこか自信無さげに感じる彼の表情は、観ている側に感情移入を促し映画の世界観への没入をよりスムーズにしてくれている。
 
その他にもリメイク版マーターズで見たアノ人なんかも出ていて、ホラー映画の脇を固める実力ある俳優を集めたホラー映画みたいで、知ってる顔を探すのも個人的には楽しかったです。笑
 
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しかし、本作は直球勝負だけでは終わらず、最後に落差抜群フォークボールを投げてきます。
純粋さを売りにしている私は見事空振り、製作側のハマってしまいました。笑
 
それがどんな速度で、どう落ちる球なのかは自身の目でご確認を。予想以上に速いので思いっきり振り遅れてポカーン…に、ご注意くださいね。笑
 
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〜まとめ〜
曰く付きの家に転居した夫婦を襲う怪奇現象
近づけば近づく程に深くなる、その家に潜む闇
 
下手すると100年くらい前からある設定なんじゃないか?とも思いますが、そこに監視カメラスマホアプリという現代的なエッセンスを加え、古き良きを感じる新しい作品に仕上がっています。
 
しっかりと伏線回収されている点や、不気味な余韻を残すエンディングもTHEホラー映画って感じで個人的にはグッド
 
ちゃんとしすぎてパンチが足りないと感じる方もいるかも知れませんが、たまには減塩味噌汁にした方が身体に良いのと同じで、たまには減恐映画で自分の理性を近くに引き戻す事も、楽しめる作品の幅が広がるので悪くありませんよ。
 
ではでは、今回はここまで。
 

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