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Netflix、アマプラのホラー映画・SF映画のあらすじ、感想をネタバレ無しで全力執筆中!

Netflix独占配信「サイコキネシス〜念力〜」は、しがない中年男が、偶然手にした超能力でヒーローとなる韓国版「いぬやしき」的なSF映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信サイコキネシス〜念力〜」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2018年1月31日公開(韓国)
上映時間:101分
監督:ヨン・サンホ
出演:リュ・スンリョン
        シム・ウンギョン
        チョン・ユミ
 
〜あらすじ〜
バツイチ子持ちの冴えない中年男が、山に落ちた隕石から滲み出た「何か」を飲んでしまった事で超能力目醒める。その超能力サイコキネシス」触れずに物体を動かすチカラ
 
彼が超能力を手に入れた頃、別れた妻の2人が営む店は、開発の為に立ち退き要求され、建設会社から酷い仕打ちを受ける日々を送っていた。
その最中、建設会社への抗議中元妻事故死
らしく、父親らしくを放棄したが今立ちあがる。彼は手にしたチカラを使い、愛する娘元妻遺した店を守れるか⁉︎
 
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〜感想〜
楽しませて頂きました。
しがない男が突然得た超能力ヒーローとなり人を助ける。正に韓国いぬやしき的な作品ですが、あちらよりググッ登場人物内面を掘り下げている点が素晴らしいですね。
 
それもそのはず監督「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」有名ヨン・サンホゾンビ映画泣かせるという離れ業を成し遂げた名監督
 
スリリング演出泣かせるドラマ、そしてそれらの融合。現在世界的に見ても、トップレベの手腕を持った監督の1人ではないでしょうか?
 
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更にキャストは、主人公「7番房の奇跡」リュ・スンリョン。
役に「あやしい彼女」「少女は悪魔を待ちわびて」シム・ウンギョン
そして、敵対する建設会社社長役は、なんと「新感染〜ファイナル・エクスプレス〜」妊婦の女性を演じたチョン・ユミですからね。
ドラマ深くならないワケがないッ!
 
中でも優しい女性のイメージがあるチョン・ユミ怪演には注目です。まさかの悪役
あの穏やかな表情はそのままに、血も涙もないような言葉を吐き、目的を達成する為には手段を選ばぬ強欲社長を見事に演じています。
 
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主人公を演じるリュ・スンリョンが魅せる演技の緩急は素晴らしく、最初は本当にだらしないダメ男の見本のようなキャラクターですが、最終的には何か格好良いんじゃね?と思わせる。
しかし、それを超能力を使う時は基本変顔という尖った演技でストーリー重たくなり過ぎず、あくまで娯楽作品として観れるようにしている所も良い感じ。
 
役のシム・ウンギョン。この人は主演リュ・スンリョンとは対象的にドラマを重くし、観ている側を作品に没入させる事にひと役買っていますね。
表情でしっかり今がどういう状況なのかを分からせてくれるし、身振り手振りと声のトーンでの緊張感の作り方が巧い
 
監督の手腕とキャストの好演ピッタリ重なった映画というのは、観ていて気持ちの良いモノです。
 
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〜まとめ〜
感想がほとんどキャスト褒め殺しになってしまいましたね。笑
しかし、それくらい韓国映画ドラマというのは良い役者さんを起用するんですよ。外見演技の質も、そのキャラクターピタッと合う人をキャスティングしているので無理がない。
 
更に近年、※VFXではハリウッド負けず劣らず実力を付けているので、こういったSFアクションパニック映画韓国という国の作風にハマりますし、高いレベル映像が楽しめるのは映画好きとしては嬉しいところです。
VFX…ビジュアルエフェクツの略称。CGや合成による視覚効果
 
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ただ、それだけでは終わりません。
本作で起きる死亡事故実際に起きた事件ベースとなっています。
 
こんなヒーローがいれば悲しい事件は起きずに済んだだろうが、ヒーローの実在しない世界では人と人が手を取り合って共存しなければいけない。という監督メッセージも込められているんですね。
 
Netflixオリジナルで、しかも興味惹かない邦題のせいで埋もれているのが勿体無いほどの快作
お1人様でも、友だちとワイワイでも、家族団欒の場でも、どんなシチュエーションでも楽しめる作品だと思います。とにかく観て欲しい。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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