Netflix独占配信「1922」は、スティーブン・キングワールド全開の、ダークで破滅的な心霊スリラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想
どうも、ぱにっく堂です。
今回はNetflix独占配信「1922」のご紹介。
スティーブン・キング原作なんて久々の王道ホラーですから、ワクワクしながら鑑賞しましたよ♪
予告編はコチラ↓
◆作品概要◆
〜あらすじ〜
夫婦間のいざこざをキッカケに自分の妻を殺害し、その事実を日記に綴る1人の農夫。しかしそれは、これから始まる恐怖の序章に過ぎなかった…。
〜感想〜
いや〜、良かったです。
実を言うと、期待半分で残りは少し不安だったんですよね。何でってヒットメーカーで知られるスティーブン・キングですが、長編から短編まで計100作を超える作品から映画化された46作品のうち、当たりだったのは約20作品ほど。
キング自身がアルコールに溺れている時期の作品は描写が荒れていて内容自体が万人受けするモノでは無いし、映画化される際にメガホンを取る監督の演出次第では、キングの世界観が全く表現されていないモノも多いという現実。
ただ、スタンリー・キューブリック監督作品「シャイニング」のように、キング本人はお気に召さない場合も、映画は大ヒット!なんてのも事実。
なので、半々の気持ちで鑑賞しました。
しかし、鑑賞を始めた瞬間に不安なんてモノはどこかに吹き飛びましたね。
田舎町+クッキリとした明暗+不穏な空気
そして主演は「ミスト」や「ドリームキャッチャー」に出演し、キングワールドをよく知るホラー映画界の重鎮トーマス・ジェーンその人。コレは紛れもなくキングの世界観が楽しめる。そんな予感。
本作でも自身の中に暗い陰を落とす哀しき主人公を見事に演じてくれています。
「ディープ・ブルー」の頃の勢いは無くなっていますが、歳を重ねて暗い役がハマるようになってきたので、これから更に楽しみな俳優さんです。
また合間で魅せる恐怖描写も良いんですよ。
派手さは無いんですが、Jホラーとはまた違った意味で纏わりつく恐怖とでも言いましょうか…ワッ!と驚かせるのではなく、忘れた頃にフワッと思い出して身震いするような。
特殊メイクの質も高いので視覚的な怖さもありますが、それ以上にそれらが放つ空気が怖いので、作品にグイグイ惹き込まれる気がしました。
あくまでメインはストーリーで、そこに必要な描写だけを置いていく。そんな恐怖のカタチ。
なので無駄が無く怖い。
最近のJホラーは欲張り過ぎて、アレが無ければ良かったのに…という作品も多いので、少し見習って欲しいなと思うくらい高いレベルで描写とストーリーのバランスが取れた作品でしたね。
〜まとめ〜
ゴリゴリのスプラッターや、アクション要素の強いホラー映画が好きな方には、やや退屈な作品となるかも知れません。
しかしながら、作品全体を覆う不穏な空気と、何処かスッキリとしない胸にモヤを残すエンディングは、スティーブン・キングの作品そのもの。
彼の作品が好きな方なら本作にどっぷり没入する事が出来るのではないでしょうか?
私も「ドクター・スリープ」以来、1年ぶりくらいにスティーブン・キング原作の映画を鑑賞しましたが、小粒ながら本作は「ドクター・スリープ」より遥かにキングらしい空気を纏った作品でした。
個人的にはリピートしたいなと思えるほど、当たりを感じることが出来ました。
キング好きの方は是非ご覧になってみてください。
ではでは、今回はここまで。
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