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Netflix、アマプラのホラー映画・SF映画のあらすじ、感想をネタバレ無しで全力執筆中!

Netflix独占配信「群がり」は、昆虫パニックとしてのパンチは弱いが、家族の絆を感じる群像劇的ホラー映画だった。あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回は2021年8月に国内配信開始された、Netflix独占配信作品「群がり」をご紹介。

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◆作品概要◆
2021年6月16日初公開(フランス)
上映時間:101分
監督:ジュスト・フィリッポ
脚本:フランク・ビクトール
出演:スリアン・ブラヒム
        マリー・ナルボンヌ
        ラファエル・ロマン
予告編はコチラ↓
なぜ海外版予告しかないんだ…。
 
〜あらすじ〜
シングルマザーのヴィルジニーは食用イナゴの養殖で生計を立てていた。
しかし、イナゴが卵を産む量は減り品質も低下。出荷できる量が減った上に、買取り価格まで下げられてしまい生活は困窮…。
そんな暮らしの中、トラブル続きでヤケになったヴィルジニーはイナゴの養殖古屋を破壊。
その際に誤って転倒し気を失ってしまう。
目を覚ますとヴィルジニーの流した血に群がるイナゴたちの姿が…。
 
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〜感想〜
これジャケットとNetflixさんが出してるあらすじにすっかり騙されてしまいましたね。
 
長いホラー人生で育ちに育った私のB級脳は「イナゴに人の血を与えたらワラワラ繁殖して…」みたいな事をあらすじに書いてあったらダメなんですよ。
 
円盤化される時に「バッタリアン〜悪夢の毒々イナゴ軍団襲来〜」的なトンデモ邦題付けられて、ソフビ人形のようなバッタが人を喰いまくる映画を想像してしまうワケです。
我が愛すべきトロマ作品のようなモノを…

しかし本作、私のそんなトロマ脳なんて完全に無視して非常に濃厚なドラマを展開してくれました。

もちろんを餌にして大量に繁殖するイナゴは、映し方がなかなか凝っていて、マイクロレンズで接近したイナゴの頭や脚、身体の模様がなんだか凄く恐ろしいモノに見えてきますし、劇中かなり長い時間響き渡るイナゴの羽音はコチラの不快感や焦燥感を容赦なく煽ってきます。

これは虫が苦手な方集合体恐怖症の方には到底耐えれるモノでは無いでしょうし、自称昆虫大好きな私でも多少なり「気持ち悪ッ…」という感情に襲われるレベルでした。

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ですが、そのイナゴの存在はあくまで主人公とその家族の心情を表す鏡のような存在であり、物語の中心は家計が苦しく子育てに悩むシングルマザー、思春期で素直になれない娘、そんな家族を案じながらも何かを変えるだけの力も無い幼い弟にあります。

なので被害に遭う人や動物の数というのは多くはないですし、パニック映画でお約束のグロ描写みたいなモノは最小限に抑えられています。

本作の鑑賞後にはホラー映画を観たとは思えない、物語の結末に安心したような、どこかモヤッとするような不思議な感情に包まれるかと。

しかし、それはこの群像劇がそれだけリアルで、観る側へのメッセージ性が強い為であり、何とも言えない感情こそが正解なのだと思います。

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〜まとめ〜

パニック映画としてはパンチが無く、終始起伏の無いストーリーが続きます。

なので観る人を選ぶ作品には違いないと思いますが、私は個人的に好きな作品でした。

ヒューマンドラマに昆虫パニックというエッセンスを加えた本作は、群像劇としてもパニック映画としても新地開拓していると思いますし、他の作品を観た時にふと思い出す。そんな映画になりそうです。

気になった方は是非ご覧になってみてください。ただし、昆虫苦手な方はお気をつけを…。

 

ではでは、今回はここまで。

 

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