謎映画「生き埋め」は、閉じ込められた炭鉱の中より人の冷たさに震える、三角関係なんてロクな事にならんと教える極寒のサスペンス映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想
どうも、ぱにっく堂です。
今回は、Amazon prime videoで配信中の謎映画「生き埋め」のご紹介。
予告編はコチラ↓
◆作品概要◆
〜あらすじ〜
カクパーとオスカーは同じ炭鉱で働く仲間だったが、いつからかカクパーはオスカーの妻であるマグダと不倫関係に陥ってしまう。
カクパーはマグダとの密会を果たす為、オスカーを炭鉱の奥へ進むよう仕向けるが、落盤が起きてオスカーは炭鉱内で生き埋めとなってしまう…。
〜感想〜
ドキュメンタリーかと思わせるくらい暗く、ジメジメとした映画です。アマプラの奥地に棲息する謎映画を発掘し続けてきた私も、数回長めのまばたきに突入してしまうところでした。
序盤は不倫のシーンが連続する為、R13指定作品なのにこんなに出して良いのかポーランド…。と思いながら観ていたのですが、中盤からはひたすらに生き埋めになったオスカーの安否確認に時間が費やされて、驚くくらい上映時間が消費されません。笑
81分だからサクッと観れると思い鑑賞を始めただけに、もうすぐ終わりかなと思い時間を見たら残り40分に戦慄が走りましたね。
しかしながら悪いところばかりではなく、映像の綺麗さや明暗の使い方、言葉選びは女性監督らしい柔らかさと丁寧さを秘めており、ヒューマンドラマとしての重たさは光るモノを感じます。
また、生き埋めとなったオスカーの姿はほとんど映らず、地上にいる人物たちの心模様を中心に展開するストーリーは、予算の関係上生まれた偶然の産物かも知れませんが、目新しさがあるなと思いました。
通信を試みるも炭鉱内の声は聞こえず、コチラは中がどのような状況か想像するしかない。オスカーは今座って救助を待っているのか、それとも衰弱して横になり今にも生き絶えそうな状態か…。
今までに観た閉鎖空間に閉じ込められる映画の数で、この映画の楽しみ方は大きく変わるでしょうね。私は数回長めのまばたきをしそうになっただけで、完走したので閉じ込め映画上級者です。笑
〜まとめ〜
ハッピーエンドやバッドエンドだけで語れるほど、人ってのは単純じゃない。様々な感情が入り混じり、そこに生まれる結果をどう見るか。幸せの概念はその人次第だ。そんな映画でしたね。
「ゆれる人魚」も、一見明るいミュージカル的な映画ですが、どちらかと言えば登場人物の心模様に重きを置いたホラーだったと思います。
そういうお国柄がしっかり前面に押し出された映画だとしたら、本作は意外にもドッシリとしたヒューマンドラマ。ホラー要素皆無ですが。笑
ではでは、今回はここまで。