Netflix独占配信「月影の下で」は、先読み不可能な展開に惹き込まれる、1人の男の数奇な運命を描くSFミステリー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想
どうも、ぱにっく堂です。
今回はNetflix独占配信「月影の下で」のご紹介。
※本作はR18指定となっております
予告編はコチラ↓
◆作品概要◆
〜あらすじ〜
1988年のある日、ピアニスト、料理人、バスの運転手…特に繋がりの無い人物が、全身から血を噴き出し死を遂げる不可能な事件が発生。
調べを進めると、脳が融解、全身からの出血…そして首筋に残る3つの刺し傷。
連続殺人事件の様相を帯びてくるこの事件。
主人公の警察官トーマスは、事件の捜査中に怪しい女を見つけ後を追う。
女の話から察するに、この女が犯人である事は間違いないと確信したトーマス。
逮捕寸前まで行くが、女は電車に轢かれてしまい事件の真相は迷宮入り…
かに思われた9年後の1997年。
同様の事件が発生。現場付近の監視カメラに映った映像にトーマスは驚愕。それは9年前に電車に轢かれたはずのアノ女だった。
何故生きているのか、そしてこの女の目的は…?
〜感想〜
監督のジム・ミックルといえば「ネズミゾンビ」や「肉」といった、独特の作風で知られる映画監督。
着目点が変態チックで観る人選ぶ映画を撮るなという印象だったのですが、本作は正統派のSFミステリーでした。
同監督の「ステイク・ランド」シリーズに近い、ホラー映画にしては静かで謎が深く、人間の内面を掘り下げるようなストーリーは、スケールの大きいミニマムなドラマといった感じ。
小さいドラマが折り重なって、大きなドラマになっている。と言えば分かり易いでしょうか。
ホラー映画をメインとする監督だけに描写の1つ1つは割と痛々しく、よく出来ています。
同一犯の犯行で手口も死因も同じですが、見せ方のパターンが豊富で飽きがこない作りになっているからか、劇中退屈することはありませんでしたしね。
緊張感の作り方も良い感じで、神出鬼没の女が魅せるアクションも格好良い!
クレオパトラ・コールマンという女優さん。私は申し訳ないことに全く存じ上げなかったのですが、坊主頭にしても隠せない綺麗さと、なんとも憂いを秘めたシルエットが素敵な女優さんです。
2021年時点で33歳とまだまだ若い方なので、これから色々な作品で彼女の活躍を観てみたいなと思いましたね。
ミステリアスな役だけでなく、セクシーな悪役なんてのはハマりそうな気がするので、役の幅を広げていって欲しいモノです。
主演のボイド・ホルブルックは、「ザ・プレデター」でも主演を務めていたので知っていたのですが、同じくNetflix独占配信のSFアクション「ヒーロー・キッズ」で超の付く親バカのミラクル・ガイを演じているのを最近観ていたので、こんな渋い感じだったかな?とギャップに困惑。笑
しかし、実力ある俳優さんには間違いないですね。
作中では27年という月日が流れていきますが、彼はその長い歳月を1人で演じています。
特殊メイクのお陰もあるんでしょうけど、活きの良い若手の警察官から、ダンディな中堅の警察官、そして誰にも信用されず世捨て人のようになった初老の男まで…コレは並の演技力で出来る芸当ではありませんよね。
しかも、自然に年老いてる。違和感の無さが素晴らしいなと思いました。
〜まとめ〜
役者さんの演技には好感が持てるし、グロい描写あり、アクションあり、そして予測できない驚きのエンディングにビックリ!
私は大好きな作品でした。
本作は2019年の作品ですので、製作は2017年〜2018年ではないかと思うのですが、セリフの中に「このコロナの受容体を…」なんてモノがあって、この作品自体が未来から⁉︎
おっと、ここまでにしておきましょう。
ではでは、今回はここまで。
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