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Netflix、アマプラのホラー映画・SF映画のあらすじ、感想をネタバレ無しで全力執筆中!

Netflix独占配信「ジェラルドのゲーム」は、人間の感情をあらゆる方向から掘り下げる、珠玉のシチュエーションスリラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信「ジェラルドのゲーム」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2017年9月27日公開アメリカ)
上映時間:103分
監督:マイク・フラナガン
原作:スティーブン・キング
        「ジェラルドのゲーム」
出演:カーラ・グギノ
        ブルース・グリーンウッド
        カレル・ストルイケン
 
〜あらすじ〜
結婚11年目、マンネリ夫婦生活刺激を求めたが始めたゲーム。それは、手錠でベッドに拘束するというもの。
 
しかし、薬剤過剰摂取による心臓発作で倒れてしまい事態は急激に悪化
絶体絶命の状況の中、過去のトラウマ、逃げられない現在、そして未来に待つ
彼女は自分の精神という、もっとも強大な敵と戦うことになる。
 
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〜感想〜
配信開始直後に観て、記事を書く為に再見しましたが、103分という短い時間の中で、よくこれだけ細やかな心理描写ができたなと、何度観ても感心してしまいます。
 
ヒットする※スリラー映画の多くは90分から100分の尺であれば、「SAW」シリーズや、近年であれば「ザ・ハント」のように、視覚的恐怖を要所要所に放り込んでくるモノだが、本作視覚的恐怖はそれらの数分の1だと思う。
※スリラー映画…スリリングな展開で、観ている人をハラハラさせる映画
 
しかしその緊張感は、それらに優るとも劣らない
時間軸交差するタイミングの問題か、それとも登場人物セリフ回しに惹き込まれるせいか。
あるいはそのどちらも秀逸で、作品世界観没入してしまうせいかも知れません。
 
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物語主人公となるを演じるのは「スパイ・キッズ」シリーズで、子ども達ママを演じたカーラ・グギノですが、以前に比べて演技力爆上げセクシーなだけではなくなりましたね。
 
特にストレスの表現がとても繊細で、衰弱思考鈍っていく主人公状態がありありと伝わってくる。
精神世界を描く作品なので、主人公感情が観ている側にどれだけハッキリ伝わるかというのは、本作キモになるってくる部分であり、その点では彼女演技完璧に近いと言って良いレベルでした。
 
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本作に限らずスティーブン・キング原作の映画化というのは、知名度が高いぶん集客力はありますが、逆にリスクも多分に含んでいます。
キングファン老若男女問わず世界中に散らばっていて、新刊の発行映像化作品の公開に目を光らせているのです。
 
どんなに良い作品を作ろうと賛否は巻き起こり、更にはキング自身からの意見も飛んでくる。
あの名作「シャイニング」ですら、監督したスタンリー・キューブリック世界観が全面に押し出された作品だった為、ファンはもちろん原作者のキング本人からも「シャイニング」ではない!と痛烈な批判を受けています。
 
そんな中、当時40歳にもなっていなかった若きマイク・フラナガンは、特大プレッシャーを跳ね返し本作を撮影し、世界中から評価されただけでなく、スティーブン・キングにも認められ、「シャイニング」続編である「ドクター・スリープ」監督まで任されたのだから凄い話ですよね。
 
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〜まとめ〜
本作が無ければ「ドクター・スリープ」大ヒットも無かった。それを考えると、本作がどれだけ良い映画だったかが分かります。
 
メインの登場人物2人。そして、ストーリー7割程度は拘束されたベッドの上で進むにも関わらず、奇妙なまでの奥行きを感じる世界観
そして、時間軸交差と鋭い心理描写で魅せる、他では味わえない独特緊張感
 
Netflixに加入していて、且つホラー好きスティーブン・キング好きであれば、絶対に観て損は無い作品だと思います。
一部、かなり痛々しいシーンがありますので、そこだけは心の準備が必要ですけどね。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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