Netflix独占配信「The soul〜繋がれる魂〜」は、人生とは何か、愛とは何かを語る、深すぎる謎とドラマに魂が震える傑作SFサスペンス映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想
どうも、ぱにっく堂です。
今回はNetflix独占配信「the soul〜繋がれる魂〜」のご紹介。
予告編はコチラ↓
◆作品概要◆
2021年1月29日公開(台湾)
上映時間:130分
監督:チェン・ウェイハオ
原作:チアン・ボー
「移魂有術〜Transfer Soul Skills〜」
出演:チャン・チェン
チャン・チュンニン
クリストファー・リー
上映時間:130分
監督:チェン・ウェイハオ
原作:チアン・ボー
「移魂有術〜Transfer Soul Skills〜」
出演:チャン・チェン
チャン・チュンニン
クリストファー・リー
〜あらすじ〜
ある実業家の謎の死。その目撃者である妻は、ある青年が犯人だと証言するが…。
捜査を担当するのは末期ガンの脳腫瘍を患う検察官と、刑事であり妊娠中の妻。
事件の捜査が進むと、そこには驚くべき真実が隠されていたが、その真実は末期ガンを患う検察官を生と死の狭間で苦悩させるモノだった。
〜感想〜
凄かった。それしか言えない。
最近では記事にするために、なるべく客観で作品を観るようにしているからとはいえ、映画に対して心が動くことが減っていたんですよね。
こういう活動をしている弊害とでも言いますか、あくまで映画的にどうだったか。映像は?音楽は?セリフ回しは?間の取り方はどうだった?
脚本はご都合主義に埋め尽くされちゃいないか?
そんな事ばかりに気を取られている。
ですが本作は違いました。
観終わって…あれ?何か凄いものを観てしまった気がする。と思い、すぐに2回目を鑑賞。
なるべく客観的に客観的に…と、心を落ち着かせようと努力するも、ストーリーに惹き込まれて観終わった頃には身も心も驚きと感動でグッタリ。
本作は※SFサスペンスで2030年あたりの近未来を描く作品ですので、原作者の都合や脚本家の都合で好きなようにストーリーを操作できたはずなんです。
※SF…サイエンスフィクションの略称。科学の進んだ未来を描く空想。
が、その無理矢理に歪めたような線がどこにも見当たらない。末期ガンに侵され死を待つだけの主人公の心を表すかのように仄暗く静かなストーリーを紡ぐ線は、今にも切れそうな程に細く色味が無い。
しかし、その線は何よりも真っ直ぐで強く、オープニングからエンディングまでを固く繋いでいます。
空想の世界であるはずなのに、作中で起こった事象を受け入れ全てが腑に落ちる。
それは、SF映画とは思えないリアルで重たい心理描写が、そこにあるからだと思います。
主人公を演じるチャン・チェンは、末期ガン患者を演じる為に計12kgの過酷な減量を実践。
シーンが進むごとに、病状の悪化に合わせて頬が痩けていくのですが、現役ボクサーより厳しい減量をシーンに合わせて行うのは至難の業(筆者はボクシング経験者です)であり、何より集中力を保つことが非常に難しくなる。
そんな肉体的にも精神的にもギリギリの状態で挑んだ演技だからこそ、この世界にリアリティをもたらす重要なパーツとして、凄まじいまでの存在感を放つ事が出来たのでしょう。
〜まとめ〜
本作についてはネタバレを超えて脚本丸写しで書けそうな気さえするのですが、それを抑えに抑えて最小限の記事にしました。
今回は長くなりそうだったので、主演のチャン・チェンさんに関してのみ書きましたが、他のキャストについても良い演技してるんですよね。
皆が皆、心に闇を抱えて葛藤している。そんな難しい役ばかりなのに映画と一体化しているというか。
とりあえず私は、この原作小説を読んでみたくなりました。こんな優れた作品を創るには、それだけ優れた土台が無ければ不可能なはずですからね。
日本語版あるのかな?分かりませんが、記事をUPしたらすぐに調べてみようと思います。
本作に関しては、Netflixオリジナルで加入してる方しか観れないなんて勿体無い!
すぐにでも「アナイアレイション〜全滅領域〜」なんかのようにレンタル開始して、少しでも多くの方に観て頂きたいです。
ガツンと盛り上がるようなストーリーではないし、そういうショッキングな描写もありません。
しかし、ジワジワと謎が解明されていって、ラストにブワァ〜っと感情が押し寄せてくる展開は、上質な時間を皆さんに提供してくれるに違いありません。
感動しすぎて長嶋監督みたいな「まとめ」になりましたが、語彙力無さ男になりにくい私がそうなる程の作品だと感じて頂けたら幸いです。
ではでは、今回はここまで。
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