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怪奇映画屋ぱにっく堂

Netflix、アマプラのホラー映画・SF映画のあらすじ、感想をネタバレ無しで全力執筆中!

A History of ぱにっく堂〜社会人編〜

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どうも、ぱにっく堂です。

投稿するとアクセス数激減するという需要の低さを誇る「A History of ぱにっく堂」ですが、遂にやってきました最終章

それでは「社会人編」いってみましょう!

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無事生き長らえて齢18を迎えたぱにっく堂は、運転免許の取得で地元の田舎町には無かったTSUTAYA「GEO」に行くことが出来るようになりますが、意外にもすぐにそちらに行くことはありませんでした。

これには理由がありまして、地元のからあるレンタルショップ田舎個人経営で、VHSからDVDへの入れ替わり遅く、かなりの期間VHS店舗に並べられていたんですよね。

DVD化されていないマニアックな作品が多かった事はモチロンですが、私はあの古いVHSから漂う古書のような匂い好きでよく足を運びました。
「デモンズ」シリーズなんかはアメリとはまた違ったゾンビ?映画で、特にPart.2パニック感強め好きでしたね!

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「デモンズ2」1986年

でも、これって大正解だったんじゃあないかと今では思っています。ホラー映画というのは、どこまでいってもニッチジャンルで、VHS時代にカルト的人気を誇った作品も、その需要の低さからDVD化されていないモノ多数存在します。

私の大好き女優リネア・クイグリーの出演する「核変異体クリーポゾイドや、フレディ・クルーガー役で有名ロバート・イングランド監督作品「ホラー・スコープ」等は、DVD化されておらず、今は観ることが難しいだろうなぁ…。
※リネア・クイグリー…「バタリアン」や「エルム街の悪魔」の出演で知られる、80年代から90年代を代表する絶叫クイーン

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「核変異体クリーポゾイド」1987年
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「ホラー・スコープ」1988年

その頃から、ホラー映画過剰なまでの刺激を求めるようになっていたは、遂に解禁されたR18指定作品を片っ端から観るようになりました。

「ギニー・ピッグ」シリーズや「ジャンク」
「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」「ネクロマンティック」等々…グロさに重きを置いた作品ばかりを追いかけていた時期があったんですよね。
ただのスプラッター映画ではなく、そこに胸糞の悪さも加えたような作品とでも言いましょうか。

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「ギニー・ピッグ〜悪魔の実験〜」1985年
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「ネクロマンティック」1988年
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「ジャンク〜死と惨劇〜」1978年

そういう作品沢山観ている自分ホラー映画に詳しくて、より耐性の強い人間だ!みたいな、固定観念に囚われてる時期がありました。笑
知人と話している時に「え?これ観てないの?」って言える事が嬉しかったというか…ようはマウント取りたかったんですよ。ダサい話ですけど。笑

しかし、そんな日々を過ごす中、ある作品を観た時に18歳以降の映画人生を振り返り、激しく落ち込むことになってしまいます。

「スナッフ/SNUFF」という作品なのですが皆様ご存知でしょうか?
スナッフフィルムとは娯楽目的で作られた、実際の殺人の様子を撮影した映像作品を指す俗語ですが、この「スナッフ/SNUFF」は、その本物スナッフフィルム発表する!みたいな宣伝で売り込まれた映画だったんですが…

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「スナッフ/SNUFF」1975年

コレが全く面白くなかったんですよ。笑
ホラー映画ホラー映画らしさを1mg含んでいませんみたいな…タウリンが入っていない栄養ドリンクのように感じたんです。
そこで、ふと思い返してみると…。

私が18歳以降観てきた映画の多くが純粋ホラー映画ではないことに気付いてしまいました。
このようなヒットした作品真似しつつ残酷な面や猥褻な面を前面に押し出した映画エクスプロイテーションと呼ばれるモノで、集客の為の搾取映画であり純粋ホラー映画とは異なるモノなんですよね。
商品であって作品ではない。

ヘコみました。になるくらい。
それもそのはず、ホラー映画好き公言しながらエクスプロイテーション釣られ、しかもソレを観ている事を自慢していたんですからね。笑
人生初じゃないかな、半年くらい映画観ませんでしたね…映画嫌いになっちゃって。

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バタリアン」1985年

でも、根っから映画好きなんでしょう。
このまま落ち込んでてもな…って思って5年ぶりくらいに観たバタリアン大感動
そうそう!自分の好きな映画ってコレコレ!やっぱホラー映画最高だッ!ぱにっく堂復活。笑

グアナファトミイラモチーフにした、本格的なデザインゾンビ。それは時折、何十回観た今でもゾッとするようや表情を見せる時がある。
しかし、そこには何故か愛嬌があって憎めない。不思議可愛らしさがあるんですよね。

バタリアン心を救われてからは、また幼少期に戻ったかのようにホラー映画を観まくり!
ブレインデッドクレイジーさに心躍り悪魔のいけにえ芸術性の高さに震えました。

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ブレインデッド」1992年
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悪魔のいけにえ」1974年

B級ホラーを超えたZ級ホラー好きになったのもこの頃からで、死霊の盆踊りプラン9フロムアフタースペース」はもちろん、「恐怖!キノコ男」無駄に長い鍔迫り合い笑い転げたなぁ。

低予算なのは間違いなく、有名な俳優なんて出演できるはずもないし小道具類も他の映画使い回しやら、ハンドメイド感満載学芸会レベル。

それなのに笑えてしまう、愛せてしまうのは、製作者側映画大好きで、楽しんでいる事が映像から伝わってくるからなんですよね。

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死霊の盆踊り」1965年

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「恐怖!キノコ男」2005年

自分なりのホラー映画楽しみ方に気付いてからは、名作から迷作…はたまた珍作に至るまで、様々なホラー映画楽しめるようになりましたし、どんな作品からもその作品ならではの良さを感じるようになりました。

そうなると私をドン底に突き落としたエクスプロイテーションなるジャンルも、観客魅了するために胸糞悪い脚本追求しているし、ゴア描写に関しては最前線で、コレコレ素晴らしいモノなんだと思えたんです。

今まで背を向けてきた作品も、好きだった作品と同じように楽しみ分析したり考察することが楽しくて仕方なかったなぁ。「何だ?意外と面白いじゃんこの映画!」って。

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13日の金曜日/Part.6〜ジェイソンは生きていた!〜」1986年

そんなこんなで数千本恐らく3500強…
ホラー映画鑑賞を続けていく中で、どうしても何度観返したくなる作品があるんですよ。
それで気付いたんです。

映画観た本数や、何を観てきたかに大した意味はなくて、自分が何度も観たいと思える作品出会う為に何本観る必要がある。
ただそれだけの事。

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「チレラマ」2011年

そんな簡単な事に気付くのに30年近くを要した私ですが、だからこそ出来ることはないか?というのを考えた時に出した答え「映画紹介」です。

様々な映画を観て、挫折もありましたが、広いジャンル楽しめるようになったなら、A級からZ級までどんな作品面白おかしく紹介することが出来るんじゃあないだろうか?
その人だけの観返したくなる映画を、探すお手伝い出来るんじゃあないだろうか?

映画知ってる自慢をする人たちに映画マウントを取る為の道具ではなく、ただただ楽しむ為のモノなんだよっていうのを伝える事が出来るんじゃあないか?と、思い「ぱにっく堂」になりました。

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その為「怪奇映画屋ぱにっく堂」では、今は鑑賞難しくなった過去の名作ではなく、現在鑑賞可能作品のみを紹介しております。

まだまだ途中
自身、この悩むこともあれば、立ち止まることもあるでしょう。
しかし、このブログ読んでくださる皆さまと共に歩み、また面白い映画1つでも多く出会うことができればと思っています。


長々とお付き合い頂き有り難う御座いました
今後とも「怪奇映画屋ぱにっく堂」を宜しくお願い申し上げます。

ではでは、今回はここまで。

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A History of ぱにっく堂〜学生時代〜

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どうも、ぱにっく堂です。

今回は前回に引き続き、私の思い出「学生時代」編となっております。

私がどのような道を辿り「ぱにっく堂」になったのか。について語っている記事になりますので、「幼少時代」未読の方は、そちらをに読んで頂けると幸いです。

モチロン、本記事だけでも色々なホラー作品が登場しますので、懐かしさに浸ることは可能ですが。

それでは「学生時代」編いってみましょう。

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幼少期ゾンビモンスターへのに費やしたは、小学生の頃に読んだ漫画も、地獄先生ぬ〜べ〜アウターゾーンといった、ホラー要素が含まれるモノ多かったですね。

どちらもオムニバスというか1話完結の話が多く、1つタイトル色んな世界を味わえる、何とも得した感が小学生の私は大好物でした。

今もホラー映画の中でもトワイライト・ゾーン〜超次元の体験〜」のような※オムニバス形式の作品は大好きで、見つけると優先して観てしまいますが、恐らくこの辺りの影響が大きい気がします。
※オムニバス形式…いくつかの独立したストーリーを並べて、1つの作品にしたもの

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トワイライト・ゾーン〜超次元の体験〜」1983年

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上「地獄先生ぬ〜べ〜
下「アウターゾーン

その他にも、日野日出志先生や御茶漬海苔先生の漫画大好きで、あの何とも言えん安い紙で作られたブ厚いホラー漫画がたくさん載った買ってたなー。

圧倒的グログロアゴで、あんな代物少年少女向けに売られていたのですから、なんてホラー寛容な時代だった事でしょう。

それにしても…あのというか分厚い雑誌は何というタイトルだったんだろうか…。
(読者の方に「サスペリア」では?と教えて頂きました。ありがとうございました。エコエコアザラク〜)

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そうやって映画からホラーの世界没頭したぱにっく堂少年ですが、小さい頃から読書大好き漫画大量読み漁っていたものの、部活などの忙しさから映画とは縁遠い生活を送っていました。

しかし、様々なコンピューター誤作動を起こすかも知れないと言われながら、何も起きなかった2000年ぱにっく堂ホラー映画の世界に数年ぶり引き戻される事となります。

とんでもないモンスターパニック映画テレビ放送されたんですよね。

それが皆さん大好きな※ザ・グリードです。あの緊張感絶望感恐怖心に見え隠れする、次に起こる事へのワクワク!いまだにコレを超えるモンスターパニックに出会ったことがない。なんで再販とか配信してくれないんだーッ!

ザ・グリード…1998年に公開された大人気パニック映画。権利元のパイオニアが権利を手離し他社に権利が移ったが、吹替や字幕の権利の問題か、その後DVDの再販どころかレンタルショップにも無ければ配信もされず、現在DVDにはプレミアが付いて高値でオークションに出品されている。

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ザ・グリード」1998年

この作品に魅了されたぱにっく堂少年2000年2001年テレビ放送モチロンのこと、WOWOWでも放送される度にザ・グリードだけは見逃すことがありませんでした。

そして自身ホラー愛再確認したは、そこからモンスターパニックを中心に、怒涛ホラー映画鑑賞を始めるようになります。WOWOWさんは人気作品を繰り返し放送してくれるので嬉しかったです。中でも今観ても※SFXの凄さ感心してしまう遊星からの物体Xなんかは紛れもない傑作で、何度観たか分かりません。
※SFX…特殊撮影(特撮)の略称。美術や光学処理により生み出される視覚効果のこと

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遊星からの物体X」1982年

高校生になりストーリー理解する能力がついてきてからハマったのは※サイコスリラー映画。よく言われる「結局は生きた人間が1番怖い」を追いかけて、最も衝撃を受けたのはミザリーですね。
※サイコスリラー…狂人が出てくる、ハラハラドキドキなホラー映画のジャンル

キャシー・ベイツさんには非常に失礼な話ですが、私は「このオバさんはこういう人なんだ」真剣に思ってました。それくらい怖かった

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ミザリー」1990年

だけど何でしょう…映画の中で起こる非日常魅力を感じていた私は、ある時パタッサイコスリラー映画を観なくなりました。
そして※SF映画や※オカルト映画没頭
SF映画サイエンス・フィクションの略称。科学の進歩した近未来などが題材となる映画
オカルト映画…幽霊や超能力など神秘的、または超自然的な現象が題材となる映画

若き日ジョン・トラボルタ悪〜い役で出演している「キャリー」は、主演シシー・スペイセクを見開いての超能力ラッシュ怖いですが、それ以上にキャリー母親を演じるパイパー・ローリー狂いっぷりが凄まじかった。

この「キャリー」ホラー映画としては初めてアカデミーノミネートされた作品で、それが無ければホラー映画というジャンルアカデミー対象外という世の中が今だに続いていたかも知れない。

45年ほど前の作品ですが、いつ観てもこの作品が色褪せることはありませんね。

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「キャリー」1976年

更ににしたのは死霊のはらわた

もう最&高でしたね。アゴの※スプラッター回転するカメラ山小屋に響き渡る怪奇音は、よく聴けばスーパーマーケットなど日常音で、山奥にあるはずの無い音違和感が、恐怖心をこれでもかと煽ってくる。

初見小学生の頃で、当時は白目を剥いた人に震えるだけでしたが5、6年の歳月で恐怖描写に耐性の付いてきた私は、この頃から少しずつではありますが、監督脚本家、または原作者が何を伝えようとしているのか?このシーンはどのようにして作られたのか?と、映画分析するようになってきました。

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死霊のはらわた」1981年

その後、映画分析ハマった私はジャンル問わずホラー映画見漁るようになり、少し凝ったストーリーモノや、昔からある名作と呼ばれる作品鑑賞が多くなります。

「ペットセメタリー」「クリスティーン」デッドゾーン観たのもこの辺りだった事を考えると、学生時代スティーブン・キング世界観心酔していた事が分かります。今思えば…ですが

原作小説のある映画は、一概には言えませんがストーリー奥行きのあるモノが多く、考察の余地があるので楽しかったのでしょうね。更にスティーブン・キングの作品はSF要素ホラー要素兼ね備えている為、どストライクです。今も変わらず

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スティーブン・キング(1947〜)

どうです?学生時代までのぱにっく堂って意外と王道歩んでるでしょう?笑

一部で変態ホラー博士だの、ホラー映画師匠だの言われていますが、「学生時代まで」は全く以って普通ホラー少年だったんですよ。

ただ、またまた状況は一変します。18歳を迎えて車の免許取得し、観れる作品も行けるレンタルショップ格段に増えたぱにっく堂

が皆からドン引きされるほど変態化し、独断と偏見に満ち満ちたホラー人間誕生するのは…

「社会人編」へ続く。

ではでは、今回はここまで。

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A History of ぱにっく堂〜幼少時代〜

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どうも、ぱにっく堂です。

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日々、ご愛読頂き有難う御座います

それで少し映画鑑賞をお休みして、昔話がてら「ぱにっく堂」がどのようにしてホラー映画と出会い、どんなホラー映画を観て「ぱにっく堂」になったのか。

需要なんて全く無さそうですが、そんな事を語ってみようと思います。

4000本近くホラー映画を観ているので、全て紹介することは到底できませんが、「幼少時代」「学生時代」「社会人」と分けて語っていくので、懐かし映画再会できるかも知れません。

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九州田舎町に生まれたぱにっく堂は、生まれつき強い方ではなく友だちと言えば家にあった漫画図鑑などのばかり。

しかし、1990年に大きな転機

それは金曜ロードショーで放送されたダン・オバノン監督のゾンビ映画バタリアンでした。

祖母の家で14型のテレビを、何が起きているのかも分からず眺めていた私の目に飛び込んできた…

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バタリアン」1985年

「タールマン」…今となっては心底愛していますが、当時の私はテレビの前腰を抜かし号泣したのを今だに鮮明に覚えています。

私とホラー映画の出会いはこのバタリアンで、ファーストコンタクト腰は抜かすわ、号泣するわで惨敗したワケですが、この時点でホラー映画というモノ不思議な魅力を感じていたのでしょう。

ぱにっく堂少年はこれ以降、レンタルショップに行くお小遣いを貰うと、仮面ライダージブリ映画を借りている時に、ホラー映画のコーナーにかじりついていました。笑

続きが気になったのかバタリアン2」を観て、そのあまりのコメディ寄りの仕上がりにガッカリして、少しバタリアン嫌いになってみたり…

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バタリアン2」1988年

ザ・フライブランドル博士ブランドル・フライ変貌していく様が、あまりにもグロテスクで、今までに観てきたゾンビ映画なんかより恐ろしい姿震えてみたり…

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ザ・フライ」1986年

「悪魔の毒々モンスター〜東京へ行く〜」では、予想だにしない女風呂お色気シーン赤面してしまい、何かとても悪いことをしたような、得したような変な気持ちになったりしていました。

関根勤さんがスゲー叫んでましたよね。笑

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「悪魔の毒々モンスター〜東京へ行く〜」1989年

思えば1980年代〜1990年代素晴らしい時代でした。

VHSレンタルは今考えれば驚くほど高額で、旧作でも1本300円なんかが普通レンタルして観るには限りがありました。
毎週のように1000円渡してくれてた親には感謝しかありませんな…今なら500円でお釣りがくる。

しかし、金曜ロードショー「ゴールデン洋画劇場」、私の大好き淀川長治さんが解説を務める日曜洋画劇場週末映画三昧

規制緩かったのかSF映画ホラー映画で、残酷なシーンが含まれる作品放送されてましたもんね。

これまた私の大好きな映画「スペース・バンパイア」解説淀川長治さんが「全裸、全裸…エロティックな」連呼しながらも、トービー・フーパは何と恐ろしい映画を作ったんだ⁉︎と語っていたのも良い思い出です。

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「スペース・バンパイア」1985年

その他にも、テレビ放送されたモノメインではありますが、様々なホラー映画SF映画に出会い、その多くを好きになりました。

シガニー・ウィーバー主演「エイリアン」シリーズ、我らがシュワちゃんパッカリ割れて登場する「トータルリコール」等々…

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上「トータルリコール」1990年
下「エイリアン2」1986年

幼かったので、怖いながらも視覚的分かり易い作品が多かったのは間違いありません。

しかし、これは近年になって気付いたのですが、私が好きになった作品の多くはダン・オバノン監督、もしくは脚本手掛けた作品が多いんです。

バタリアン監督で知られるダン・オバノンですが、脚本家としての活動の方が多く、これまでの文章に出てきた7作品のうち5作品は、なんとダン・オバノン製作に関わっているんですよ?どれか分かります?笑

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ダン・オバノン (1946〜2009)

監督脚本家として素晴らしかったことは、遺した偉業の数々から疑いの余地もありませんが、実は非常に上手く映画内のデザインも自身で行っていたダン・オバノン

その画力の高さバタリアン収録されたインタビューで見ることができるので、1度ご覧になって頂きたいものです。

私は、創り出すリアルフィクション混在する世界観シリアスコミカル絶妙ブレンドされたストーリー徹底的リアル追求したモンスターデザインから生み出される笑いに、知らず知らずのうちに惹き込まれの作品のになっていたという事でしょうね。

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そうしてダン・オバノン育てられたと言っても過言ではない幼少時代は、ゾンビモンスター染め上げられていました。思い返せば…

三つ子の魂百まで…なんて言葉がありますが、私はこの言葉通り幼少期経験色濃く残っていて、今も観るのはゾンビ映画モンスター映画優先。

同級生の子たちが週刊少年ジャンプに登場するヒーローの話をしている隣で、ひっそり「脳みそ〜」ゾンビになりきる狂った少年でしたね。笑

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「ゾンビ」1978年

そしてコンピューターバグって大問題になるとかいう世界的大ウソが流れた2000年

部活に打ち込みホラー熱冷めていた私を、一気ホラー映画の世界に引き戻す超名作テレビ放送されるワケですが…

それはまた「学生時代編」で話すとしましょう。

ではでは、今回はここまで。

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「デイライツ・エンド」は、疾走感を重視した、装備や銃撃戦がミリタリー好きにはたまらないアクションホラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中のアクションホラー「デイライツ・エンド」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2016年4月16日公開アメリカ)
上映時間:105分
監督:ウィリアム・カウフマン
出演:ジョニー・ストロング
        ランス・ヘンリクセン
        クシシュトフ・ソシンスキー
 
〜あらすじ〜
謎の感染症凶暴化したヒト蔓延する世界。
一匹狼物資を求めをしていた主人公トムだが、道中での人助けをキッカケに生き残った人々のグループに参加。
 
ひっそりと暮らしていた隠れ家感染者侵入してしまい隠れ家の移動を決意するが、次々と襲いかかる感染者群れを退け、安住の地への道を開くことはできるのか⁉︎
 
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〜感想〜
シンプルに楽しかったです!
感染者ゾンビ吸血鬼の間のような存在で、「噛まれる」もしくは「感染者の血が体内に入る」感染してしまい、日光に当たると焼けてしまいます。
更に、破壊しなければ倒せないワケでもなく心肺機能停止させれば良いという設定は新しい。
 
ゾンビのように死者である為、動作がノロノロ緩慢だがタフ
吸血鬼だから生命力異常に高い。
というような定番の設定からは少し遠いところにあり、1体1体生命力は非感染者と同等
しかも日光に当たれば焼けてしまうという致命的な弱点まである。
 
しかし、その分日が沈むスピーディーパワフル活動群れで攻めてくる。
出来る事をハッキリさせた事で、そこを徹底的に攻めるしかない。それが逆にスリリング展開を生んでいるのだから面白いですよね。
 
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人間側も負けてはいません。
ミリタリー好きがガッツリ食い付きそう装備で、ムッキムキたちが乱れ撃ち
弱いヤツは弱くて、強いヤツが強い
そんな当たり前が何とも心地良い
 
映画世界にありがちな、弱そうな男が実は秘めたるチカラを持っていて…とか、ミニスカの女子高生キル・ビルよろしくバッキバキ格闘シーンを決めちゃうなんて事は、この世界には有り得ません
弱肉強食リアルは、シリアスアクション映画には必要不可欠要素です。
※私は弱そうなヤツが実は強いパターンも、それはそれで大好きなのですが。
 
主人公も見るからに強そう無口な漢で、この世界ピッタリマッチしてる。
装備モチロンなんですが、それを着こなすのもタフガイでなけりゃハードボイルド世界は出来上がりませんよね。笑
 
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そして、生き残った人間側リーダー
これがまた素晴らしい人。エイリアン2アンドロイドビショップを演じたランス・ヘンリクセン
無駄にB級ホラーに出演しまくってくれているんですが、御年81歳(でぇ)ベテラン
この人が出てるだけで面白い作品な気がしてくるんだから凄い役者さんです。
 
余談ですが、このランス・ヘンリクセン
実はターミネーターシリーズのT-800は、当初アーノルド・シュワルツェネッガーではなく、担当する予定だったんですよ。
作中ではターミネーターに殺られる警部補役で出演していますが、ランスさんの演じるT-800…そのバージョンも観てみたかった!
 
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〜まとめ〜
最初から最後まで疾走感のある展開が心地良くストレス無く観ることができます。
中弛みしないというのはアクション映画を観てスカッとしたい方には大切ですよね。
 
更に格闘シーンでは、感染者側に※MMAファイター起用しており、迫力ある肉弾戦楽しむことができるのも本作の優秀ポイント
MMAファイター…ミックス・ド・マーシャル・アーツの略称。総合格闘技総合格闘家
 
ホラー映画として名作とは言えませんが、その分幅広い層の方が観れるアクション映画に仕上がっているので、ホラー映画は少し苦手だけどゾンビ映画吸血鬼の出てくる映画に挑戦してみたい!って方にはもってこいの作品だと思います。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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Netflix独占配信「ジェラルドのゲーム」は、人間の感情をあらゆる方向から掘り下げる、珠玉のシチュエーションスリラー映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信「ジェラルドのゲーム」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2017年9月27日公開アメリカ)
上映時間:103分
監督:マイク・フラナガン
原作:スティーブン・キング
        「ジェラルドのゲーム」
出演:カーラ・グギノ
        ブルース・グリーンウッド
        カレル・ストルイケン
 
〜あらすじ〜
結婚11年目、マンネリ夫婦生活刺激を求めたが始めたゲーム。それは、手錠でベッドに拘束するというもの。
 
しかし、薬剤過剰摂取による心臓発作で倒れてしまい事態は急激に悪化
絶体絶命の状況の中、過去のトラウマ、逃げられない現在、そして未来に待つ
彼女は自分の精神という、もっとも強大な敵と戦うことになる。
 
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〜感想〜
配信開始直後に観て、記事を書く為に再見しましたが、103分という短い時間の中で、よくこれだけ細やかな心理描写ができたなと、何度観ても感心してしまいます。
 
ヒットする※スリラー映画の多くは90分から100分の尺であれば、「SAW」シリーズや、近年であれば「ザ・ハント」のように、視覚的恐怖を要所要所に放り込んでくるモノだが、本作視覚的恐怖はそれらの数分の1だと思う。
※スリラー映画…スリリングな展開で、観ている人をハラハラさせる映画
 
しかしその緊張感は、それらに優るとも劣らない
時間軸交差するタイミングの問題か、それとも登場人物セリフ回しに惹き込まれるせいか。
あるいはそのどちらも秀逸で、作品世界観没入してしまうせいかも知れません。
 
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物語主人公となるを演じるのは「スパイ・キッズ」シリーズで、子ども達ママを演じたカーラ・グギノですが、以前に比べて演技力爆上げセクシーなだけではなくなりましたね。
 
特にストレスの表現がとても繊細で、衰弱思考鈍っていく主人公状態がありありと伝わってくる。
精神世界を描く作品なので、主人公感情が観ている側にどれだけハッキリ伝わるかというのは、本作キモになるってくる部分であり、その点では彼女演技完璧に近いと言って良いレベルでした。
 
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本作に限らずスティーブン・キング原作の映画化というのは、知名度が高いぶん集客力はありますが、逆にリスクも多分に含んでいます。
キングファン老若男女問わず世界中に散らばっていて、新刊の発行映像化作品の公開に目を光らせているのです。
 
どんなに良い作品を作ろうと賛否は巻き起こり、更にはキング自身からの意見も飛んでくる。
あの名作「シャイニング」ですら、監督したスタンリー・キューブリック世界観が全面に押し出された作品だった為、ファンはもちろん原作者のキング本人からも「シャイニング」ではない!と痛烈な批判を受けています。
 
そんな中、当時40歳にもなっていなかった若きマイク・フラナガンは、特大プレッシャーを跳ね返し本作を撮影し、世界中から評価されただけでなく、スティーブン・キングにも認められ、「シャイニング」続編である「ドクター・スリープ」監督まで任されたのだから凄い話ですよね。
 
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〜まとめ〜
本作が無ければ「ドクター・スリープ」大ヒットも無かった。それを考えると、本作がどれだけ良い映画だったかが分かります。
 
メインの登場人物2人。そして、ストーリー7割程度は拘束されたベッドの上で進むにも関わらず、奇妙なまでの奥行きを感じる世界観
そして、時間軸交差と鋭い心理描写で魅せる、他では味わえない独特緊張感
 
Netflixに加入していて、且つホラー好きスティーブン・キング好きであれば、絶対に観て損は無い作品だと思います。
一部、かなり痛々しいシーンがありますので、そこだけは心の準備が必要ですけどね。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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謎映画「ヘル・ベイビー」は、絶妙な間合いで笑わせる、どこか懐かしい下品で不謹慎なスプラッターコメディ映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はAmazon prime videoで配信中の謎映画「ヘル・ベイビー」のご紹介。

※本作はR18指定となっております。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2013年9月6日公開アメリカ)
上映時間:98分
監督:ロバート・ベン・ガラント
        トーマス・レノン
出演:ロブ・コードリー
        レスリー・ビブ
        リキ・ランドホーム
 
〜あらすじ〜
双子の出産を間近に控えた新婚夫婦は、何故かボロボロの幽霊屋敷にお引越し。しかし、怪奇現象に見舞われ幸せな生活陰りが見えた夫婦は、優秀?と言われるバチカン悪魔祓いチームに事態の収拾を頼むが…果たして大丈夫だろうか?
 
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〜感想〜
えーっと…内容はゼロですねコレは。
驚くほどの監督自己満足映画となっております。
下ネタブラックユーモア、そしてスプラッター不謹慎極まりない内容だけで構成されてる。
しかし、それが笑えてしまうからセンスが良いって事になるんでしょうね。笑
 
やってる事は子どもっぽいというか、そんな笑える内容ではないんですけど、しつこく何回も同じことやられるモンだから、コッチ根負けして笑ってしまうって感じなんですよ。
 
死霊のはらわたの地下室にいる化け物みたいな、老人ホームから逃げ出したお婆さんが出てきて、完全に出オチキャラクターなのになかなか退場してくれなかったりするんで、大概にせぇ!って遂には笑ってしまう。
 
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凄惨事件現場写真を見せられた登場人物たちが、あまりのショッキングな写真にゲロってしまうんですが、ゲロゲロを呼んで更なるゲロを…。笑
 
この作品本筋のはずなのに、ストーリー終盤で登場したヘル・ベイビーを皆でボールみたいにパス回し。間違って一緒に産まれた普通の赤ちゃん放り投げちゃったりなんかして…。
 
悪魔祓いのチームもホームアローン悪党並に素敵にイカれたポンコツ2人
エクソシストになった理由を聞いたら、むしろ悪魔応援したくなるようなヤツらだから救いがない。
 
ただ、ココ好み分かれる所ですね。
B級ホラーにありがちな下品なジョークや不謹慎なネタを連発するっていうのは、観る人によっては不快でしかないでしょうし、かなりの反感を買うのは間違いありませんから。
 
恐らく監督は、それを重々承知の上で本作を作ったのだとは思いますが。
でなけりゃ、ここまで振り切れない。笑
 
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〜まとめ〜
圧倒的B級ホラーです。
最初から最後まで徹底的フザけ倒して、※漫⭐︎画太郎みたいなラストで幕を降ろす。
真面目なんて言葉はそれこそ母親の腹の中忘れてきたんじゃあないかとまで思わせる作品
※漫⭐︎画太郎…「珍遊記」や「地獄甲子園」で知られる、お下劣漫画界のラストサムライ
 
しかしながら、こういう作品は一定数のファンがいる事も間違いないのがホラー映画好き界隈
死霊の盆踊りプラン9フロムアフタースペース」のような、B級どころかZ級ホラー数十年経った今も愛されたりしてるワケですからね。
 
血みどろフレンチホラー元祖と言われる「ベイビー・ブラッド」Z級ベイビーホラー「暗黒ベビィ/ビクチム」中間をいくような作品
コレで想像できるくらいのマニアなら、何の抵抗もなく楽しめそうです。
それ以外の方にとっては…合うか合わないかが未知の世界ですのでオススメしにくい…。
不謹慎世界観に浸りたければどうぞ。笑
 
ではでは、今回はここまで
 
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Netflix独占配信「The soul〜繋がれる魂〜」は、人生とは何か、愛とは何かを語る、深すぎる謎とドラマに魂が震える傑作SFサスペンス映画だった!あらすじ、ネタバレ無し感想

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どうも、ぱにっく堂です。

今回はNetflix独占配信「the soul〜繋がれる魂〜」のご紹介。

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予告編はコチラ↓

◆作品概要◆
2021年1月29日公開(台湾)
上映時間:130分
監督:チェン・ウェイハオ
原作:チアン・ボー
        「移魂有術〜Transfer Soul Skills〜」
出演:チャン・チェン
        チャン・チュンニン
        クリストファー・リー
 
〜あらすじ〜
ある実業家謎の死。その目撃者であるは、ある青年犯人だと証言するが…。
 
捜査を担当するのは末期ガン脳腫瘍を患う検察官と、刑事であり妊娠中
事件捜査が進むと、そこには驚くべき真実が隠されていたが、その真実末期ガンを患う検察官生と死の狭間苦悩させるモノだった。
 
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〜感想〜
凄かった。それしか言えない。
最近では記事にするために、なるべく客観で作品を観るようにしているからとはいえ、映画に対して心が動くことが減っていたんですよね。
 
こういう活動をしている弊害とでも言いますか、あくまで映画的にどうだったか。映像は?音楽は?セリフ回しは?間の取り方はどうだった?
脚本ご都合主義に埋め尽くされちゃいないか?
そんな事ばかりに気を取られている。
 
ですが本作は違いました。
観終わって…あれ?何か凄いものを観てしまった気がする。と思い、すぐに2回目鑑賞
なるべく客観的に客観的に…と、心を落ち着かせようと努力するも、ストーリーに惹き込まれて観終わった頃には身も心も驚き感動でグッタリ。
 
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本作は※SFサスペンス2030年あたりの近未来を描く作品ですので、原作者の都合や脚本家の都合で好きなようストーリー操作できたはずなんです。
※SF…サイエンスフィクションの略称。科学の進んだ未来を描く空想。
 
が、その無理矢理に歪めたようながどこにも見当たらない。末期ガンに侵され死を待つだけの主人公の心を表すかのように仄暗く静かなストーリーを紡ぐ線は、今にも切れそうな程に細く色味が無い
 
しかし、その線は何よりも真っ直ぐ強くオープニングからエンディングまでを固く繋いでいます。
空想の世界であるはずなのに、作中で起こった事象受け入れ全てが腑に落ちる
それは、SF映画とは思えないリアルで重たい心理描写が、そこにあるからだと思います。
 
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主人公を演じるチャン・チェンは、末期ガン患者を演じる為に計12kg過酷な減量を実践。
になるシーンがありますが、レッドクリフ智勇に優れた武将を演じた俳優と思えぬガリガリ痩せ細った身体…。
 
シーンが進むごとに、病状の悪化に合わせて頬が痩けていくのですが、現役ボクサーより厳しい減量シーンに合わせて行うのは至難の業(筆者はボクシング経験者です)であり、何より集中力を保つことが非常に難しくなる。
 
そんな肉体的にも精神的にもギリギリの状態で挑んだ演技だからこそ、この世界リアリティをもたらす重要なパーツとして、凄まじいまでの存在感を放つ事が出来たのでしょう。
その役者魂には天晴れ以外に贈る言葉が御座いません。
 
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〜まとめ〜
本作についてはネタバレを超えて脚本丸写しで書けそうな気さえするのですが、それを抑えに抑えて最小限の記事にしました。
 
今回は長くなりそうだったので、主演チャン・チェンさんに関してのみ書きましたが、他のキャストについても良い演技してるんですよね。
皆が皆、心に闇を抱えて葛藤している。そんな難しい役ばかりなのに映画と一体化しているというか。
 
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とりあえず私は、この原作小説を読んでみたくなりました。こんな優れた作品を創るには、それだけ優れた土台が無ければ不可能なはずですからね。
日本語版あるのかな?分かりませんが、記事をUPしたらすぐに調べてみようと思います。
 
本作に関しては、Netflixオリジナルで加入してる方しか観れないなんて勿体無い
すぐにでも「アナイアレイション〜全滅領域〜」なんかのようにレンタル開始して、少しでも多くの方に観て頂きたいです。
 
ガツンと盛り上がるようなストーリーではないし、そういうショッキング描写もありません。
しかし、ジワジワ謎が解明されていって、ラストブワァ〜っ感情が押し寄せてくる展開は、上質な時間を皆さんに提供してくれるに違いありません。
 
感動しすぎて長嶋監督みたいな「まとめ」になりましたが、語彙力無さ男になりにくい私がそうなる程の作品だと感じて頂けたら幸いです。
 
ではでは、今回はここまで。
 
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